なにかと不安が多い初めての1人暮らし。中でも、「自炊」は多くの人が頭を悩ませるテーマでしょう。長らく実家で暮らしていた場合は料理の経験が少ないかと思いますが、そのような場合に購入するべき調理家電はあるのでしょうか。

「All About」デジタル・白物家電ガイドのコヤマタカヒロが回答します。

(今回の質問)
自炊未経験です。春から1人暮らしなのですが、買うべき調理家電ってありますか?

(回答)
電子レンジとおかず調理ができる炊飯器がおすすめ。自炊のバリエーションを増やしたいなら追加でほかの調理家電の購入を検討しましょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

■電子レンジと炊飯器で食材を効率よく使用しましょう
1人暮らしでの自炊には、食費の節約と料理そのものを楽しむという2つの目的があります。節約を目的とする場合に注意したいのが、1人分の材料を購入するのは意外と難しく、高くつきやすいということです。

このため、節約目的で自炊する場合、食材の効率的な使用が欠かせません。そんなときに必要なのが電子レンジ。肉や野菜を冷凍したり、週末に作り置きして、電子レンジで温めて食べることで食材を無駄なく使えます。肉などは安売りのときにまとめて買って冷凍しておいてもよいでしょう。

また、最近ではレンジだけで調理できる「レンチンレシピ」も多数あります。カレーや煮物、ちょっとした副菜の調理であれば簡単に可能。レンジでグリル加熱ができる調理皿などを用意すれば、焼き魚なども作れて便利です。電子レンジは自炊に欠かせないアイテムだといえるでしょう。

電子レンジと合わせて節約を目的とした自炊に欠かせないのが炊飯器です。お米は5キロで2000円前後と安く、自炊をする上で欠かせない食材。週末などにたくさん炊いて、冷凍しておくといいでしょう。

炊飯器は煮込み料理などにも使えるマルチタイプを選ぶと便利。中には、レコルトの「クッキングライスクッカー」のような、炊飯と同時におかずも作れる炊飯器もあります。ごはんを炊きながらカレーや煮魚などが同時調理できます。

■ホットプレートと電子ケトルも自炊に大活躍!
さらに自炊のバリエーションを増やしたい場合、小型のホットプレートがあると便利です。焼き肉や焼きそばなどの焼き物、炒め物が可能なほか、朝食の卵とベーコンなども焼けます。食卓において使えるので、食べながら調理できるのが便利。象印マホービンの「デイリーコンパクトプレート」なら煮込み料理や鍋料理にも対応しており、コンパクトに収納できるのもうれしい点です。

また、コーヒーをいれたり、インスタントスープを飲んだり、カップラーメンなどを食べる機会が多いなら、電気ケトルがあるとよいでしょう。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。