松井秀喜氏に並ぶ大リーグ通算175号…水原氏の出廷当日に

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、本拠地ドジャースタジアムで行われたパドレス戦の初回に今季4号を放ち、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が持つ日本人の大リーグ通算最多本塁打記録(175本)に並んだ。さらに2本の長打を重ねる活躍を、大リーグ公式サイトが称賛。「7億ドルという記録的な契約をした理由を示し始めた」「地球上で最も注目を集める打者」という言葉を贈っている。

「オオタニは日本生まれのMLB選手の最多本塁打でマツイに並んだ」という見出しを掲げた記事は「スロースタートを経てショウヘイ・オオタニは、この冬に10年7億ドル(約1014億円=契約当時)という記録的な契約をした理由を世界に示し始めた。先週、彼は地球上で最も注目を集める打者の1人となった」と伝えている。

 大谷はこの試合の初回1死無走者で打席に立つと、パドレス先発右腕のキングが外角に投じた直球をとらえた。打球は高々と舞い上がり、中堅左のスタンドへ。“ゴジラ”の愛称で親しまれた松井氏の記録に並ぶ金字塔となった。

 記事は「この爆発でオオタニは、日本生まれの選手としてメジャーリーグでの最多本塁打175本に達し、元ヤンキースのスラッガー、ヒデキ・マツイと並んだ」と記録を紹介。さらに松井氏が10年間で5066打席を要した数字に、大谷は2125打席も少ない7年2941打席で達したと衝撃ぶりを伝えている。

 さらに大谷がドジャースで記録した4本塁打は、ドジャースの日本生まれ選手としてすでに2位タイで野茂英雄氏に並んだこと、そして沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督の7本まであと3本に迫っているとも紹介した。

 大谷の周辺は、開幕早々騒がしくなった。長年専属通訳を務めた水原一平容疑者が、巨額のスポーツ賭博に関与し解雇。銀行詐欺罪で訴追され、この日はロサンゼルスの連邦地裁に出頭している。

 記事はこの状況を「チームメイトやファンに対応しなければならなかったオオタニにとっては、先月は決して簡単なものではなかった」と伝え、その中で並外れた打撃成績を残している事実に注目。「前のホームの最終打席でドジャースとして初本塁打を放ってから、オオタニは昨シーズンを含め、満場一致でア・リーグのMVPを2度受賞することができた大きな理由を証明した」と称えた。

(THE ANSWER編集部)