井上尚弥がネリを6回TKO

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)がWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。かつて井上と対戦が決定しながら実現しなかったジョンリエル・カシメロ(フィリピン)もこの試合をリアルタイムで観戦していた模様。ネット上でもその様子が話題になっていた。

 井上は初回、ネリの左フックが井上の顎に着弾。試合ではまさかの人生初ダウンを奪われた。それでも冷静さを失わず、2回はネリの打ち終わりに狙いすました左フックでダウンを奪い返すと、5回終盤にはロープに詰められたが、左フックで2度目のダウンを奪った。決着は6回。井上の連打でネリが3度目のダウンを喫し、レフェリーストップとなった。

 かつてバンタム級で井上と対戦が決定しながら、コロナ禍で試合が流れた経緯のあるカシメロもリアルタイムで観戦した様子。自身のYouTubeチャンネルにその模様を公開した。

 初回、井上がダウンを喫した瞬間には声を上げて大喜び。指差して笑顔を作るなど大はしゃぎだった。しかし2ラウンド目で井上がダウンを奪い返したとみられる場面では首を振って苦笑い。決着の付近では「グッジョブ、ネリ」と英語で語っていたが、当初の勢いはなく、意気消沈した様子すら見えるようだった。

 X上の日本人ファンの間でもカシメロのリアクションは話題に。「なんでモンスターのダウンでここまで喜んでんのよ」「毎試合ちゃんと観てるのもはや大ファン」「めちゃくちゃ嬉しそう」「毎回KO観て引くのおもろい」「相変わらず反応が素直」などとコメントが集まっていた。

(THE ANSWER編集部)