井上がネリに6回TKO勝利

 6日に東京ドームで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦で、王者・井上尚弥(大橋)はWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。世界から注目を集める存在となったが、米ファンから“夢の対戦”を期待する声もあるWBA世界ライト級王者のガーボンタ・デービス(米国)は、英メディアに対して井上についても言及している。

“タンク”の愛称で高い人気を誇るデービス。29勝(27KO)無敗の3階級制覇王者で、現在は井上のスーパーバンタム級から3階級上のライト級の王座についている。英専門誌「ボクシング・ニュース」のYoutubeチャンネルに出演し、「彼(井上)のことを見始めたのは2、3年前から。彼はファイターだ。全てが揃っている。全てが揃ったボクサーを見たかったら、間違いなくイノウエはその1人だ」と発言している。

 米ファンの間では、井上とデービスの対決を期待する声も少なくない。両者ともに無敗で高いKO率を誇る。デービスはスーパーフェザー級でも世界王座を獲得しているが、一方で井上との階級差は否めず、対戦は現実的ではないとの声も多い。

 デービス本人は井上との対戦の可能性を問われ「まあ、あり得るかも」としながら「もし俺が130(スーパーフェザー級)まで下げられて、彼も少し上げれば……」と仮定した。ただ、これでも井上にとっては現在より2階級上。デービスは「それはクールなことだが、彼と対戦するところはあまり想像できない。うん、正直イメージできないね」と現実的ではないとしている。

(THE ANSWER編集部)