井上尚弥の王座保持期間に海外メディア注目

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の“事実”に海外から改めて驚きの声が上がっている。6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ち。海外専門メディアが元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)を引き合いに出して称賛すると、海外ファンから「スペシャルな男」と反響が集まっている。

 3度のダウンを奪う逆転TKOで世界に強さを誇示し、4万3000人を熱狂させた井上。4団体統一王座の防衛に成功し、アジアのボクシングシーンにフォーカスした海外専門メディア「アジアン・ボクシング」公式Xはこんな投稿をした。

「イノウエはロマチェンコの前に世界王者になった。そして、ロマチェンコが2度目の王座防衛を果たす前にイノウエは世界2階級制覇した……。11年経った今も世界王者のままだ」(原文まま)

 ロマチェンコはアマチュア時代に北京、ロンドンで五輪2大会連続金メダルを獲得し、2013年にプロ転向。14年6月、プロ3戦目でWBO世界フェザー級王者になった。この2か月前の同年4月に井上はプロ6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を獲得。同年12月にはWBO世界スーパーフライ級王座を奪った。

 ロマチェンコが2度目の防衛戦を行ったのは15年5月。20年10月にライト級3団体統一王座から陥落以降、世界王座を手にしていない。

 この投稿には海外ファンも反応。「2人ともレジェンドだ!」「ロマにはイノウエのようなパワーと緊迫感がない」「ロマは多くを成し遂げたけど、KOのためにアクセル全開にしたことはないよね」「2人の対決見てみたいな」「イノウエはスペシャルな男だよ」と驚きの声などが集まっている。

 ロマチェンコは今月12日、ジョージ・カンボソスJr.とのIBF世界ライト級王座決定戦に臨む。

(THE ANSWER編集部)