元全米女王のゴールド「数えきれないほどの感情が渦巻いています」

 海外フィギュアスケート界に激震が走った。五輪3大会に出場したオーストラリアを代表する男子スケーター、ブレンダン・ケリーが未成年への不正な性的行為などにより、出場停止になったと米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。元全米女王のグレイシー・ゴールドは、自身が被害者の一人であると告白し「数えきれないほどの感情が渦巻いています」などと語っている。

「ESPN」によると、ケリーは米非営利団体「米国セーフスポーツ・センター」の公式サイトにて「未成年が含まれる性的不正行為」により永久追放の処分となったと伝えられている。同局は入手した調査機密の概要も紹介。ケリーが21歳だった2016年、そして17年に未成年だったフィギュア選手に「アルコールを提供し、性行為に及んだ」とされている。

「セーフスポーツは、ケリーが2016年にパーティーで、2人目のフィギュアスケーターに対し同意のない性行為を強要したという申し立ても調査したが、十分な証拠は見つけられなかった」とも記されている。

 ゴールドは、この2人目のフィギュアスケーターが自身であるとESPNに明かしている。ケリーは2017年、ゴールドの「拒否を押し切り」キスしたとされている。

 現地14日にゴールドが語ったコメントとして「数えきれないほどの感情が渦巻いています。彼(ケリー)の名前が表に出てホッとする自分もいれば、行動が起こされるまでにこれほど長くかかったことに不満を感じる自分もいます」とも伝えられている。

 セーフスポーツの制裁はまだ最終的なものではなく、上訴の可能性もあるようだが、記事では「ケリーは米国オリンピック・パラリンピック委員会の管理下にあるいかなる大会、アリーナへの参加が禁止されることになる」と出場停止処分について記されている。

(THE ANSWER編集部)