アルベルトくんへのサプライズ

 ドジャースの大谷翔平投手は、自らのボブルヘッド(首振り人形)が配布された16日(日本時間17日)のレッズ戦で、病と闘う13歳のアルベルト・リーくんに始球式とこの日の球場スイートルーム利用権をプレゼントし話題となった。大谷の契約には、毎試合のスイート利用権が含まれており、粋な使用法に日本のファンから賛辞が送られている。

 大谷はプレゼントだけでなく、試合前には突然目の前に現れサプライズの交流。アルベルトくんは目を丸くして驚き、ドジャース公式のX(旧ツイッター)が公開した交流の裏側を伝える動画では「衝撃だったよ。しゃべることすらできなかったし、10秒くらい呼吸もできなかった。なぜなら彼に会うのは初めてだったから」「これは人生で一度きりの出来事だと思うし、お母さんやここにいるみんなに感謝したい」と口にしている。

 始球式の捕手を務め、セレモニー後に見せた優しげな表情も話題となったが、日本のファンはスイートでの観戦をプレゼントしたことにも注目。X上には「こういうときのためにスイートを使うのも素敵」「少年の反応はプライスレス」というコメントが続いた。

 米国で野球選手の契約内容を伝えるサイト「コッツ・ベースボール・コントラクト」によると、大谷がオフにドジャースと結んだ10年契約には、ホーム試合時のスイート利用権が含まれている。ドジャース公式サイトの案内によると、ドジャースタジアムに設けられた「バンク・オブ・アメリカスイート」は最低8000ドル(約124万5000円)からの値段設定だ。

 開幕直後には、真美子夫人やデコピンがスイートルームから観戦している姿もみられたが、この権利すら社会のために役立てようとする大谷の姿勢に感服したファンも多そうだ。

(THE ANSWER編集部)