漠然と「マイホームが欲しい」と思っている人は多いと思いますが、実現するタイミングは人それぞれです。実際に住宅購入を決断した人に、不安や迷いはなかったのでしょうか。また、決断に至った決め手はなにかあったのでしょうか。ARUHIマガジンが実施した『住宅購入者調査』の結果から見ていきましょう。

半数以上の人が、住宅購入の決断に「不安や迷いを感じた」

ARUHI『住宅購入者調査』調査結果より

過去1年以内に住宅を購入した人に、住宅購入の決断に不安や迷いがあったか問うと、54.5%の人が「不安や迷いがあった」と回答。過半数の人が、住宅購入時に何らかの不安や迷いが生じていることが明らかになりました。

住宅購入時に不安や迷いがあった人は、どのようなことに不安を抱き、迷いを感じたのでしょうか。自由回答で聞いた理由を一部紹介します。

・大きい買い物で一生をかけるものなので迷いはあった(40代/男性/中古住宅)
・今までに経験ない金額の話をして現実味がなく不安(30代/女性/新築マンション)
・高額な買い物なので、決断して後悔がないか悩んだ。まだ建設前の段階だったので、イメージも湧きにくかった(40代/女性/建売住宅)
・選んだハウスメーカーで良かったかどうか(60代/男性/注文住宅)
・ローン審査が通るかどうか、このタイミングで購入して大丈夫だっただろうか(30代/女性/中古マンション)
・初めての経験で、契約手続きが不安だった(50代/男性/新築マンション)
・住み替えだったため、売り買いのタイミングが合うかどうかの不安(30代/女性/建売住宅)

多くの人にとって住宅購入は一生に何度とない大きな買い物です。大金が動くことに漠然とした不安があったという声や、本当にこの家でいいのか、住宅ローン計画は問題がないのか、今のタイミングで購入・買い替えをすべきなのか迷いがあったという意見が数多く挙がりました。

若いうちに住宅を購入したほうが不安は少ない?
年代別に見ると、50代は61.3%の人が「不安や迷いがあった」と回答。20〜40代は50%台、60代は50%を切っているのに対し、不安や迷いがあった人が多い結果となりました。50代の住宅購入者の自由回答を見ると「住宅ローンを組める限界の年齢だと思った」ことから住宅購入を決断したという声や「53歳で住宅ローンを組んだので、完済できるか不安があった」といった回答が多く、50代で住宅ローンを借り入れても大丈夫なのか心配しつつも、住宅購入のラストチャンスだと感じて決断した人が多い様子。不安を抱えずに購入したければ、若いうちに決断をしたほうが良いのかもしれません。

中古マンションは購入後が心配?
物件種別で見ると、中古マンションを購入した人は63.1%の人が「不安や迷いがあった」と回答。その他は50%台以下なのに対して不安や迷いを感じた人が多いことが分かりました。中古マンション購入者の自由回答を見ると「自分の収入で買える物件だと築古のマンションが妥当だったため、長く住み続けられるか不安だったから」と住宅性能を心配する声や、中古マンションを購入後にリフォーム・リノベーションを予定している人からはその費用を心配する声も挙がりました。

住宅購入者にとって、住宅購入の決断に役立ったこととは?

実際に住宅を購入した人は、どのようなことが決め手となって購入を決めたのでしょうか。決断に役立ったと思うことについて自由回答で聞いた経験談を一部紹介します。

【アドバイスや経験談】
・不動産仲介会社の担当職員のアドバイス(30代/男性/新築マンション)
・契約前にFPに相談し漠然とした不安を解消できた(30代/男性/新築マンション)
・先輩たちの経験談(50代/女性/中古マンション)
・友人のアドバイスがなければ、購入することはなかった(20代/男性/新築マンション)

【知識や体験に基づく納得】
・沢山調べ、自分の目でしっかり見て判断すること(20代/女性/建売住宅)
・たくさん住宅展示場を回ったこと(40代/女性/注文住宅)
・地域のクチコミをネットで調べる、実際にいろんな時間帯に足を運ぶ、周辺を歩いてみる(30代/女性/建売住宅)
・事前にたくさん調べている中で、理想の賃貸物件がないということがすでに分かっていたこと(30代/女性/中古マンション)

【資金の目途】
・親からの資金援助(50代/男性/中古マンション)
・マンション売却済みの査定金額(40代/女性/注文住宅)
・ローンの金利を複数検討して月々の支払いが想定に収まったこと(30代/男性/注文住宅)
・自分自身で作ったむこう35年間の収支計画(30代/男性/中古マンション)

【ベストタイミング】
・年齢が上がるので早い方が良い(40代/男性/新築マンション)
・小学校入学前に建てたかったこと。いい土地が見つかったこと(30代/女性/注文住宅)
・転勤がおそらくないであろう職種になって、今後はしばらくその職種から異動が考えられなかった(40代/男性/注文住宅)
・社宅の契約満了がいい機会になった(30代/女性/中古マンション)

多くの住宅購入者から、お金のプロからのアドバイスや実際に住宅を購入した経験者からのアドバイスに加え、自分の頭で考え、自分の足で歩き、自分の目や耳で確かめたという回答が寄せられました。分からないことがあれば調べて知識を得ることで不安を解消し、納得したうえで住宅購入に進めたようです。
また、無理のない金額で住宅を購入できるのか、住宅購入後に無理なく住宅ローンを返済できるのかどうかも大きなポイント。しっかりと返済計画を立てて、必要なお金を準備することで安心して住宅を購入できます。
そして、子どもの進学や転勤・転職といった仕事上の区切りなど、ライフステージが変わるタイミングも購入を後押ししています。

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まとめ

今回の調査結果では、半数を超える人が住宅購入の決断に不安や迷いを感じたことが分かりました。初めての住宅購入は分からないことだらけで、不安や迷いが生じるのは当然のことかもしれません。だからこそ、分からないことは誰かに聞いたり、自分で調べたりして疑問を解消することで、安心して住宅を購入することができます。住宅購入を検討しているものの本当に購入しても良いのか不安な人は、不動産業者やハウスメーカー、金融機関など、住宅購入に関する疑問に答えてくれる専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

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【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:過去1年以内に住宅ローンを組んで住宅購入をした25~60歳の男女(自身または配偶者が住宅購入をした人。親やその他の親族が購入した人は除く)
調査期間:2023年12月19日〜21日
有効回答数:600サンプル
調査手法:クロス・マーケティングモニターへのインターネット定量調査
調査機関:株式会社クロス・マーケティング