17日深夜に発生した豊後水道を震源とする地震で震度3を観測した大分県中津市で、地震発生直後、市が防災行政無線などで緊急地震速報を流す際、誤って「訓練放送」として市内全域に放送した。市民からは直後、誤りを指摘する電話が相次いだという。

 市防災危機管理課によると、緊急地震速報は通常、自動音声で流れるが、受信する機器が今月10日に故障したため、一時的に手動対応に切り替えていた。機器は19日に取り換える予定だったが、18日夕までに設置を終えた。

 地震発生後、職員がパソコンを操作した際に、「ただいまから訓練放送を行います」「これは訓練放送です」と伝える訓練用の内容を誤って選んでしまったという。

 市は「混乱を招いてしまい、深くおわびする。管理体制を見直し、再発防止に努める」としている。(貞松慎二郎)