長崎市の浜屋百貨店の屋上にあるプレイランドが5月6日に営業を終える。運営業者が廃業して引き継ぐ人がおらず、施設の老朽化も進み、昨年12月から休業していた。最後のお別れをするため、大型連休中の5月2〜6日に開放する。

 浜屋によると、屋上プレイランドは来店する子どもたちに楽しんでもらう場として、50年あまり前から営業してきた。ゲーム機や幼児用の乗り物などのほか、かつては観覧車やコーヒーカップ型の乗り物などもあった。「長崎駅ビルなどもなく、(大規模な商業施設は)浜町にしかなかった時代。ものすごくにぎわっていた」と、浜屋に40年近く勤める営業企画部長の山野勝彦さんは振り返る。

 すでに動かなくなった遊具やゲームも多いが、期間中は乗って記念写真を撮るなど往時を懐かしんでもらう考え。営業終了後は、屋上の買い物客向けの活用は考えていないという。

 開放時間は午前10時から午後6時(最終日は午後5時)まで。十数年前に閉店した軽食コーナーのうどんが復活するほか、懐かしい写真の展示もある。(寿柳聡)