沖縄電力によると、25日午前3時10分ごろ、沖縄県宮古島のほぼ全域にあたる約2万5500戸で停電し、約8時間半後の同日午前11時42分に復旧した。

 発電所は島内に2カ所、同じ敷地内にあり、「ガスタービン」や「内燃力」によるもの。発電機自体に問題はなく、送電設備に不具合があることがわかり、対応したという。

 県立宮古病院と、宮古島徳洲会病院は、外来患者の受け入れを休止し、救急患者のみ受け入れるなどした。県警宮古島署によると、一時、島内の信号機がほぼ消え、主要交差点で警察官による交通整理をした。

 宮古島市教育委員会によると、市内にある16の小学校、11の中学校はすべて通常通り登校した。給食の調理施設は市内に5カ所あるが、すべて停電し、給食の停止が決まった。

 スーパーの「マックスバリュ」は宮古南店と宮古西里店で臨時休業した。

 宮古空港によると、自家発電で対応し、航空機の発着に問題はなかった。(島崎周、河原夏季、棚橋咲月、伊藤和行)