この空間は何? 伊勢民主診療所(三重県伊勢市)の階段真上にある空間は、使い勝手が悪く使い道がよくわからない。診療所は真相や推理を募る。

 1、2階をつなぐ階段真ん中から約2メートル上の天井部。1畳ほどの板敷きの空間があり、三方は壁でふだんはカーテンが引かれている。何か収納したくても足場が階段なのではしごや脚立も置きにくい。

 診療所は1976年に開所し、みえ医療福祉生活協同組合が運営する。勤務20年以上の看護師は「少なくともこの10年は何にも使われていなかったようだ」と言う。「猫がすんでいた」という話もあるが、ウソっぽい。

 診療所は来年5月に移転予定。このため50年近く地域医療を担ってきた記憶を残したいと、なぜこんな空間を設けたのか建築当時の真相や推理を募ることにした。

 「だれかがよじ登って仕事をしていたのか」と診療所の西村祐事務長(37)。「奇抜な推理も大歓迎です」

 応募期間は5月1〜31日。連絡先を記して郵送する。〒516・0062 伊勢市浦口4の2の13伊勢民主診療所 「“謎の空間”を解明せよ!」事務局。抽選でオリジナルグッズがもらえる。(高田誠)