能登半島地震による大規模な崩落で通行止めだった石川県輪島市沿岸部の県道輪島浦上線の上大沢町―鵜入町区間のうち、上大沢町から赤崎町までの約5キロが26日、緊急車両と地元住民の車に限って通れるようになった。

 さっそく、市内の仮設住宅からこの道で赤崎町の自宅そばの畑を訪れた中村すずゑさん(79)は「これまでは週1回くらい林道を通ってきた。どの道もまだガタガタで、早く良くなってほしいけれど、いつになるか」と話した。

 一方、国土交通省能登復興事務所は同日、白米千枚田(輪島市)の東側の国道249号について、地震で隆起した海岸に設ける応急道路を緊急車両と地元住民のみ5月2日から通行できるようにすると発表した。(上田真由美)