春季鳥取県高校野球大会兼第142回春季中国地区高校野球大会県予選は27日、どらやきドラマチックパーク米子市民球場で決勝があり、鳥取城北が米子松蔭を11―4で破り、3年連続6回目の優勝を果たした。鳥取城北は6月に広島県で開催される中国大会に出場する。

 鳥取城北は平山、小林両選手の本塁打に加え、バントも絡めた多彩な攻めで相手投手陣を攻略した。米子松蔭は3回、安田選手の適時二塁打など4安打を集中して一時、1点差まで迫ったが敗れた。

 決勝に先立って行われた3位決定戦では、米子東が8―3で鳥取商を破った。(斉藤勝寿)

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 背番号3だが、全試合でキャッチャーマスクをかぶった。塩塚尚人監督によると、春先から捕手の練習をさせたところ、ぐんぐん伸びてきたという。「春に得たいい材料の一つだと思います」。その成長をたたえる。

 今大会、米子松蔭は投打の柱で主将の山本をマウンドに送らなかった。コンディション面に不安があるため温存。山本のみに頼らず「全員で戦う」野球を、塩塚監督は目指した。

 初戦は佐谷投手が完投したが、準々決勝は2人、準決勝は4人の投手をつぎ込んだ。決勝も平川、佐谷、坂本3投手のリレー。右投げもいれば左投げも、上手投げもいれば下手投げもいる。油井捕手は様々なタイプの投手を懸命にリードした。

 しかし、不本意な決勝となった。ミットを構えた所に球が来ない。甘くなった球をつかまる。14安打を喫する苦い準優勝となった。

 「一人ひとり球種もコントロールも違う。難しかった」と振り返る。「とにかく攻撃よりも、ディフェンスです」。夏へ向け、キャッチャーとしての課題は見えた。(奥平真也)