源頼朝ゆかりのフジの花が、滋賀県守山市水保町の観音寺で見ごろを迎えている。近年、樹勢の衰えが見られるが、今年も花をつけた。寺では28日に「藤まつり」を開き、頼朝が祈願したとされる聖観世音菩薩(ぼさつ)立像などの寺宝を公開する。

 寺によると、平安時代後期、13歳だった頼朝が聖観音の霊験を信じ、源氏の再興を祈願して門前にフジの枝を挿したところ、根付いたとの言い伝えがある。

 藤まつりは午前10時〜午後4時。寺宝展のほか、太極拳教室(午前10時)や心に沁(し)みるギター&ソング(同11時)、蓮(はす)の花・万華鏡づくり(小学生以上、先着10人)もある。篠原啓人住職(50)は「多くの人に集っていただけたら」と話した。

 拝観・参加費無料。問い合わせは観音寺(077・585・1226)。(松浦和夫)