富山の玄関口、JR富山駅そばに、新しい商業施設「牛島パークWEST」(明輪町)が26日、オープンする。運営する富山ターミナルビルは、駅周辺になかった施設を意識したといい、アウトドアを楽しめる自転車店や、手ぶらで訪れてもバーベキューができる店舗が入居。新たなにぎわいの場を目指す。

 牛島パークは駅の西側に位置する。周辺に牛島公園やオーバード・ホール、市総合体育館などの文化、体育施設があり、散策やスポーツを楽しむ人が多い地域だ。

 新施設は、「あいの風とやま鉄道」が所有していた約2800平方メートルの土地に立ち、富山ターミナルビルが中心となって開発した。

 ターゲットは地元住民や駅利用者で、コンセプトは「地域に根付き、暮らしを彩る『ポケットプレイス』」。東、中央、西の三つのエリアに分かれ、駅に一番近い東棟はバーベキューの専用エリア。買い出しや食料品を準備しなくても食事ができる。八つのテントにテーブル、ソファ席があり、40〜50人が利用できる。

 また、中央棟にはコインランドリー「WASHハウス」、年中無休のフィットネスジム「チョコザップ」が入る。コインランドリーは大型の洗い物もでき、「買い物をしている間に洗濯終了」の利用法を目指す。

 西棟1階には、県内初出店のスポーツ自転車店「ジャイアント ストア」が入居。サイクリングなど屋外活動を楽しめるようにと、ロードバイク、マウンテンバイクなどの販売のほか、レンタルも行う。

 富山ターミナルビルの水田整社長は「公園で子どもを遊ばせながらバーベキューを楽しみ、サイクリングロードを走って富山の自然を満喫してほしい」などと話した。(前多健吾)