バレーボール・Vリーグ女子1部の「デンソーエアリービーズ」のホームタウンが、福島県郡山市に移転することになった。17日、デンソーと同市、県が発表した。今秋から新たに始まる「SVリーグ」の公式戦を郡山はじめ県内各地で行う。

 これまで同チームは、同社最大の工場がある愛知県西尾市をホームタウンとする一方、2017年に郡山市・県とパートナー協定を結び、セカンドホームタウンとして公式戦を行ってきた。

 県庁で会見したデンソーの山崎康彦・副社長は「全国でバレーボールを普及させるため、総合的に判断して、交流経験のある郡山に拠点を移すことにした」と説明した。

 ホームアリーナは市内の「宝来屋郡山総合体育館」とし、数年以内に練習拠点も含めチームが完全移転するという。同体育館は現在改修工事中のため、今秋からのリーグ戦ホームゲームは県内各地を転戦する。

 同チームは1972年創部。直近の23―24年リーグ戦は12勝10敗で5位。同シーズンのVカップで優勝した。

 辻健志監督は「郡山はじめ福島の皆さんの熱い声援を受けて結果を出したい。バレーボール教室など県民との交流の機会も増やしたい」と話した。主将の中元南選手も「私たちを温かく迎えてくれる郡山がホームタウンになってうれしい。やるべきことをしっかりやって結果につなげたい」と語った。(斎藤徹)