すばる望遠鏡がとらえたオリオン大星雲(M42)。オリオン大星雲は、冬の代表的な星座であるオリオン座にある有名な星雲で、地球から約1500光年の距離にある星形成領域です。

画像で赤く見えている星雲の中心に、「トラペジウム」と呼ばれる生まれてまもない星々の集団(星団)があります。赤色の星雲は、そのトラペジウムからの紫外線によって水素ガスが電離して輝いています。

画像は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されました。可視光と近赤外線でとらえた画像を合成した擬似カラー画像です。

ハワイ、マウナケア山頂にある日本の「すばる望遠鏡」は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。オリオン星雲のこの画像は、24年5月1日に国立天文台のウェブページで紹介されたものです。

Image Credit: 国立天文台

(参考記事)
すばる望遠鏡が赤外線でとらえた木星とリング
すばる望遠鏡がとらえたアンドロメダ銀河 すばる望遠鏡25周年

(参照)国立天文台