2023年F1マイアミGP決勝で、ピエール・ガスリーは8位、エステバン・オコンは9位に入り、アルピーヌはダブル入賞を果たした。

 ガスリーは5番グリッドから序盤4番手を走行。タイヤ交換の後、6番手に浮上したが、終盤にシャルル・ルクレール(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)に抜かれ、8位フィニッシュとなった。ハードタイヤスタートのオコンは1周目にふたつ順位を落とし10番手となったものの、ファーストスティントを長く取ることで、タイヤ交換の前には6番手に。終盤にケビン・マグヌッセン(ハース)をかわし、ガスリーの後ろ9位を獲得した。

 今回のダブル入賞で、アルピーヌはコンストラクターズ選手権のポジションは6位と変わらないものの、5位マクラーレンと同点で並ぶ結果になった。

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=8位(57周/57周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 今日のレースの結果には大満足だ。順位としてはグリッドポジションより下げてしまったが、マックス(・フェルスタッペン)やシャルル(・ルクレール)のように、自分より速いクルマを抑え続けるのはなかなか難しいものだ。でも、フェラーリやメルセデスと最後まで戦えたことは、間違いなく明るい材料だよ。

 レース後半には少し燃料をセーブする必要に迫られた。それでもあのトップ6に迫れたのだから、正しい方向へ進んでいると考えていいだろう。チームとして厳しいレースが2戦続いただけに、僕らにはダブルポイントフィニッシュを果たすことが重要だった。ここマイアミでの好成績は、チームのみんなの努力の賜物だ。あらゆることをしっかり分析して、改善できる点を見極めようと思う。そうして、上位のライバルたちと戦い続け、彼らとのギャップを縮める準備を整えたうえでイモラに臨みたい。


■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=9位(57周/57周)
8番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

 チームとしてまずまずのレースができたし、結果としてまた2台がポイント圏内に入れて良かった。最初のスティントでハードタイヤを履いて、できるだけ長く走るというアグレッシブな戦略を採ったが、最終的にはあまり報われなかった。それでも、最初から最後までフェラーリやメルセデスといいバトルをして、いいオーバーテイクを決めることもできた。ペースは良かったので、今後に向けて勇気づけられたよ。これよりも上位の成績はあまり望めなかったと思うから、今日の自分の仕事に満足している。

 もちろん、見直しと改善を要するところはあるものの、長いシーズンはまだ始まったばかりだ。次のヨーロッパでのトリプルヘッダーを楽しみにしている。3戦のすべてでポジティブなレースをしなければと思っている。