ヒョンデのEV専用ブランド“IONIQ(アイオニック)”が世に出した初めてのモデル『アイオニック5』が、2022年2月の日本上陸以来初となるアップデートを実施。既存のVoyageグレードにAWD仕様を追加すると同時に、デジタルサイドミラーを搭載した限定車『アイオニック5 ラウンジAWD リミテッド・エディション』も設定し、5月16日より発売が開始されている。

 ジョルジェット・ジウジアーロによる1974年型ポニーコンセプトをオマージュしたアイオニック5は、そのユニークなデザインやリビングを意識したインテリア空間、さらにカーライフを拡げるあらゆる機能を備え、ここ日本でも2022-2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高く評価されている。

 その同車は現代のBEV(バッテリー式電気自動車)らしい取り組みとして、ユーザーからの意見と要望を受けアップデートを実施。今回のモデルは“Hyundai Assurance Program(ヒョンデ・アシュアランス・プログラム)”の対象となり、既存のVoyageグレードにはAWD仕様が追加され、より低価格でAWDの長所である出力と走行安定性の向上を実現した。

 また、充電前にあらかじめバッテリー温度を高めるバッテリー・プリコンディショニング機能を追加しつつ、初期充電出力を一時的に高めるブースト・チャージングプログラムも採用されている。

 そんな最新アップデート版のアイオニック5 ラウンジAWDをベースに、車両周囲の視認性を高める先進のテクノロジーであるデジタルサイドミラーを採用した限定車が『アイオニック5 ラウンジAWD リミテッド・エディション』となり、これまでのラインアップにはなかったブルー系統のエクステリアカラー“ルーシッドブルーパール”と、カタログ全車に追加された新色“アトラスホワイトマット”の2色のボディカラーを設定する。

 インテリアトリムでも限定車専用のダークティールを採用し、エコロジーを想起させるグリーン系のトリムをあしらうなど、ユニークなエクステリアデザインとも相まって独自の存在感を放つ。

 その限定車の機能面での特徴でもあるデジタルサイドミラーは、従来型のドアミラー装着位置に高性能カメラを搭載し、そのカメラで撮影された車両側方画像を車内左右Aピラーに新たに追加された有機ELディスプレイに投影するシステムに。

 これにより従来型のドアミラー比で約11°も視野角度が広く、広範囲を確認することが可能となる上、カメラの筐体自体が小さいことによる物理的な死角が減少。さらに後退時(リバースシフト時)には自動でズームアウトし、より広範囲の確認が可能なほかドライバー以外の全乗員も車両側方の状況を視認可能となるなど、安全性の面で大いなるメリットがもたらされる。

 この『アイオニック5 ラウンジAWD リミテッド・エディション』は各色限定の用意となり、ブルー系統の“ルーシッドブルーパール”が限定20台で619万5000円、同“アトラスホワイトマット”が限定80台で629万円に。そしてアップデート版のカタログモデルは479万〜599万円(すべて税込)となっている。

公式サイト:https://www.hyundai.com/jp/ioniq5