4月9日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSを運営するSROモータースポーツ・グループは、2024年のGTワールドチャレンジ・アジアのエントリーリストを発表した。8車種23チーム、33台の豪華なラインアップが揃った。

 2020〜2021年はコロナ禍のためシリーズを開催することができなかったGTワールドチャレンジ・アジアは、2022年から6戦中日本国内で4戦を行う『ジャパンカップ』を創設。アジア、オセアニアのチームと日本のチームが戦う構図を作り出し、台数が大幅に増加。シリーズは盛り上がりをみせた。

 2024年に向けては、渡航制限が本格的に解除された中国チームの参戦が予想されたことから、シリーズはGTワールドチャレンジ・アジアとジャパンカップを同週末の別レースとして開催することになった。GTワールドチャレンジ・アジアは4月20〜21日にマレーシアのセパンで開幕した後、5月にタイで開催。その後ジャパンカップとともに『SROパワーツアー』として富士、鈴鹿、岡山で開催し、最終戦は上海で迎える。

 一方、ジャパンカップは6月8〜9日にスポーツランドSUGOでスタート。ジャパンカップ単独のレースウイークとして開催され、その後は富士、鈴鹿、岡山を『SROパワーツアー』としてGTワールドチャレンジ・アジアとともに開催。全4ラウンドでシリーズを終えることになる。

 今回発表されたのは、4月開幕となるGTワールドチャレンジ・アジアのエントリーリスト。8車種23チーム、33台という台数が揃った。オーストラリア、中国、香港、インドネシア、イタリア、日本、韓国、マカオ、ニュージーランドという国から多くの強豪が集っている。

 日本チームでは、GTOレーシングチーム、ポルシェセンター岡崎、LMコルサ、チーム5ZIGEN、ANR with VSR、Dステーション・レーシングという顔ぶれが参加する。2台体制となったポルシェセンター岡崎、唯一の日本車となるチーム5ZIGEN、女性オーナーふたりが率いるANR with VSRなど話題も多い。

「ジャパンカップが独立したチャンピオンシップとなり、GTワールドチャレンジ・アジアからGT4が除かれたことで、GT3のみのシリーズで台数が減る可能性もあったが、実際は需要がキャパシティを超えることになった」と語るのは、SROモータースポーツ・グループのアジアゼネラルマネージャーを務めるベンジャミン・フラナソビッキ。

「これには3つの要員がある。国内レースからジャンプアップしてきた中国チームが増えたこと、これまでジャパンカップに参戦していたチームが国境を越え視野を広げていること、そしてシルバー-アマの組み合わせの増加だ。これは非常に励みになるもので、アジア全体のGTレースの健全さ、我々のカスタマーレーシングのプラットフォームの人気を強調している」

 すでに多くのチームからエントリーが表明されているとおり、ジャパンカップも多くの台数を集めることが予想される。

「実際、同週末にジャパンカップとGTワールドチャレンジ・アジアが開催される富士には50台以上のGTマシンが集まると予想している。全体的に2024年は我々にとって最大の年になることが約束されている」とフラナソビッキは語った。

ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS
2024年エントリーリスト
No.TeamNat.CarClass1アブソリュート・レーシングHKGポルシェ911 GT3 R(992)Pro-Am3エレガント・レーシングチームMACメルセデスAMG GT3エボSilver-Am4オリジン・モータースポーツCHNポルシェ911 GT3 R(992)Pro-Am6VSRITAランボルギーニ・ウラカンGT3 エボ2Pro-Am8EBMNZLアストンマーティン・バンテージAMR GT3エボAm13ファントム・グローバル・レーシングHKGポルシェ911 GT3 R(992)Pro-Am14GTOレーシングチームJPNポルシェ911 GT3 R(992)Silver-Am18ポルシェセンター岡崎JPNポルシェ911 GT3 R(992)Pro-Am19ジ・スピリット・オブFFFレーシングJPNアウディR8 LMS GT3 エボIIAm22クライマックス・レーシングCHNメルセデスAMG GT3エボPro-Am25ポルシェセンター岡崎JPNポルシェ911 GT3 R(992)Silver-Am30クラフト-バンブー・レーシングHKGメルセデスAMG GT3エボPro-Am36ファントム・グローバル・レーシングHKGアウディR8 LMS GT3 エボIISilver40アウディスポーツ・アジア・チーム・アブソリュートHKGアウディR8 LMS GT3 エボIIPro-Am41アウディスポーツ・アジア・チーム・アブソリュートHKGアウディR8 LMS GT3 エボIISilver44フォルガス・モータースポーツKORポルシェ911 GT3 R(992)Silver-Am51AMACモータースポーツAUSポルシェ911 GT3 R(991.2)Am52クライマックス・レーシングCHNメルセデスAMG GT3エボSilver-Am60LMコルサJPNフェラーリ296 GT3Silver63VSRITAランボルギーニ・ウラカンGT3 エボ2Pro-Am66クライマックス・レーシングCHNメルセデスAMG GT3エボSilver-Am75ガレージ75IDNフェラーリ296 GT3Am77ハーモニー・レーシングCHNフェラーリ296 GT3Silver87オリジン・モータースポーツCHNポルシェ911 GT3 R(992)Silver-Am88クラフト-バンブー・レーシングHKGメルセデスAMG GT3エボPro-Am89チームKRCCHNBMW M4 GT3Pro-Am93ファントム・グローバル・レーシングHKGポルシェ911 GT3 R(992)Pro-Am296アブソリュート・コルセHKGフェラーリ296 GT3Silver-Am500チーム5ZIGENJPNニッサンGT-RニスモGT3Silver-Am563ANR with VSRJPNランボルギーニ・ウラカンGT3 エボ2Silver-Am777Dステーション・レーシングJPNアストンマーティン・バンテージAMR GT3エボPro-Am888トリプルエイトJMRAUSメルセデスAMG GT3エボPro-Am911アブソリュート・レーシングHKGポルシェ911 GT3 R(992)Silver