4月28日、2024年MotoGP第4戦スペインGP MotoGPクラス決勝がスペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのアレックス・リンスは13位、ファビオ・クアルタラロは15位で終えている。

 完全ドライコンディションで行われた決勝は、リンスとクアルタラロがそれぞれ25番グリッドと23番グリッドからスタートした。

 リンスはオープニングラップで20番手まで上げ、クアルタラロの後ろを確保。クアルタラロは前日のスプリントで見せた絶好の飛び出しを再現したいところだったが、決勝ではオープニングラップは19番手までのポジションアップに留まる。

 周回が進むなかで前方で大勢のライダーが転倒したこともあり、残り7ラップではそれぞれ13番手と14番手まで浮上。オープニングラップでの並びのまま、レースのほとんどをクアルタラロが先行、リンスが後ろにつける形で走行していたが、レース終盤にクアルタラロが腕の痛みによりペースダウンする。その結果、残り4周でリンスに、残り3周で中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)に先行を許して15位となった。リンスは13位で終えている。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:15位)
「昨日と同じスタートは切れなかった。またリヤグリップに問題があり、体力的に非常に厳しいライディングになってしまった。ブレーキを強くかけすぎたことで腕に痛みが出始め、後半の10ラップほどは、ほとんどブレーキングができないような状態で、ペースを落とさざるを得なかったんだ。本当にタフなレースだった。リヤグリップとコーナリングがうまくいっていないので、明日のテストのなかで状況を変えられるよう重点的に取り組もうと思う。ビッグステップは期待していないけど、マシンのフィーリングが向上し、速くなることを願っているよ」

■アレックス・リンス(決勝:13位)
「タフなレースだった。最後尾からの追い上げは簡単ではないが、スタートは昨日よりうまくいってすぐに何台か抜き、ファビオ(クアルタラロ)の後ろにつけた。そのまま中盤までは、ぴったり後ろに続いていたが、後半は少しずつ離され、コンマ数秒ほど遅れていた。でもその後、彼も同様に苦戦し始めたので、もう一度追いつきパスすることができたんだ。決して望んでいた結果ではないけれど、今回もまた多くの情報を得ることができたという意味で、僕たちにとってはとても重要なレースになった。コースに出るたびにデータが得られ、それを分析して理解を深めていくということの繰り返しだ。明日もまたたくさんのアイテムを試そうと思う。前進し続けるよ」