当初の主軸スポーツモデルである『595』の後を継いで登場したアバルトの『F595』のうち、オープントップのカブリオレとなる『F595C』をベースとしたマニュアルトランスミッションの限定モデルの第2弾『ABARTH F595C 2nd Edition(アバルトF595C セカンド・エディション)』が登場。前回より9万円低い価格設定とされ、5月9日より発売開始となっている。

 カルロ・アバルトのマジックを受け継ぎ、現代に蘇った595シリーズは、コンパクトなボディに強力なターボエンジンを搭載し、クラスの枠を超えた高いダイナミクス性能を誇るモデルとして世界中のファンから支持を集めてきた。

 日本市場では2020年5月より限定車として展開された『595 Pista(ピスタ)』の流れを汲む現行のF595は、各部の仕様を最適化することによりロングツーリングでの快適性とワインディングロードでの俊敏性といった、相反する要件を高次元で満たすバランスの取れたサスペンションやパワートレインと、シリーズきっての個性的なエクステリアを特徴とする。

 また専用にアレンジされた高性能エキゾーストシステムの“レコードモンツァ”は、ハの字に配されたツインデュアル式エキゾーストエンドが精悍なリヤビューを演出するなど、高性能を予感させる独自のレイアウトを採用した。

 そのうち昨年12月に発表された限定モデル『アバルトF595C』の第2弾とされる今回の限定車は、同車をベースにしたBianco Gara(ビアンコガーラ/ホワイト色)のボディカラーにブラックの電動開閉式ソフトトップを特別に搭載し、トランスミッションには5速マニュアルを採用。さらに通常は『695』シリーズのみに搭載しているBeats製のプレミアムサウンドシステムが特別装備として奢られる。

 これにより前回のモデル同様、ソフトトップを開け放つとエンジンサウンドがダイレクトに聞こえ、閉めるとBeatsオーディオから流れるプレミアムなサウンドを存分に楽しめる贅沢なモデルとなっている。

 その心臓部には最高出力165PS、最大トルク210Nmを発生する1.4リッター直列4気筒DOHCインタークーラーターボを搭載し、これはイタリアとドイツのフォーミュラ4向けにアバルトが供給するベースユニットと同機種となる。さらに5速マニュアル・トランスミッションはワイドなギヤレシオにより発進のしやすさや俊敏な加速性を備える一方、クルージング性能にも配慮した設定とされた。

 運動性能面では標準コイルスプリングにKONI製FSDショックアブソーバーを組み合わせたサスペンションを採用。デイリーユースでも扱いやすい乗り心地を確保しながら、持ち前の俊敏性の高いハンドリング性能を発揮し、フロントドリルドベンチレーテッドディスクならびにフロントハイパフォーマンスブレーキパッドが、スポーツドライビング時のハードなブレーキングにも耐えうる優れた放熱性と制動力を兼ね備える。

 さらに発売を記念して5月9日より6月30日までの期間限定で、アバルトオリジナルのTシャツやキャップ、クッションなどファン必見のオリジナルアイテムが抽選で当たる特別なプレゼントキャンペーンも実施中。今回のモデルも右ハンドルおよび左ハンドルの両仕様が設定され、各45台ずつ合計90台の上陸となり、価格は466万円(税込)となっている。詳細は公式サイト(https://www.abarth.jp/limited/f595c_2nd/)まで。