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 2024年シーズンは、開幕ダッシュに成功した中日ドラゴンズ。現在は調子を落としているが、投手層の厚さに加え、新戦力も活躍を見せている。一方で、ライバル選手の躍進などによって、出場機会に恵まれていない選手も存在する。今回は、一軍での出場機会が限られそうな中日の選手を取り上げたい。

 

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根尾昂


投打:右投左打
身長/体重:177cm/84kg
生年月日:2000年4月19日
経歴:大阪桐蔭高
ドラフト:2018年ドラフト1位

 
 昨季終盤に才能開花を予感させた根尾昂だったが、一軍定着にはまだ時間がかかりそうだ。
 
 大阪桐蔭高ではまさに「スタープレイヤー」として大きな注目を集めた根尾。投打ともに能力が高く、ドラフトでは4球団による競合の末、中日ドラゴンズへの入団が決まった。
 

 
 プロでは野手として勝負したが、苦しむ時期が続いた。2021年にはプロ初本塁打を記録したものの、同年は72試合の出場で打率.178、1本塁打、16打点と物足りない数字に。
 
 そんな中、2022年シーズン途中に投手転向を決断。同年は25試合に登板して防御率3.41とまずまずの数字を残した。
 
 すると、昨季はシーズン終盤に一軍へ昇格。2試合に先発登板し、防御率0.71をマークした。その一方、12イニングを投げて8四球と、制球力に課題を残した。
 
 今季も二軍スタートとなったが、5月5日に一軍へ昇格。同月10日の広島戦でリリーフとして登板。2つの四球でピンチを背負ったものの、2/3回を無失点に抑えた。
 
 プロ6年目を迎える今季こそ、飛躍のシーズンにしたい。

鵜飼航丞


投打:右投右打
身長/体重:182cm/100kg
生年月日:1999年5月30日
経歴:中京大中京高 – 駒沢大
ドラフト:2021年ドラフト2位

 
 一発長打が魅力の鵜飼航丞だが、今季はファームでも成績を残せていない。
 
 中京大中京高で高校通算56本塁打を放った鵜飼。駒澤大では2年秋から実力を発揮し、4年秋にはベストナインを獲得した。
 

 
 その後、2021年ドラフト2位で中日ドラゴンズから指名を受け、プロ入りを実現させた。
 
 ルーキーイヤーは、開幕直後の3月にプロ初本塁打を放つなど実力を示したが、7月には左脚の負傷で離脱。同年は59試合に出場し、打率.206、4本塁打、16打点の成績で終えた。
 
 飛躍が期待された昨季は、開幕一軍を勝ち取れず、二軍での生活が増える形に。一軍では41試合の出場で打率.143、3本塁打、5打点と数字を落とした。
 
 意地を見せたい今季は、オープン戦から17試合に出場し、打率.294を記録したものの開幕一軍とはならなかった。
 
 オープン戦ではまずまずの数字を残した鵜飼だが、現在はファームでも打率1割台で本塁打ゼロ。細川成也や上林誠知などのライバルがいる中、今の状態だと一軍出場は厳しそうだ。

龍空


投打:右投左打
身長/体重:180cm/77kg
生年月日:2002年12月30日
経歴:近江高
ドラフト:2020年ドラフト3位

 
 遊撃のポジションを奪い取るために、打撃面でのアピールが必須となっているのが、龍空だ。
 
 龍空は、近江高で2年夏に甲子園出場。高校通算30本塁打のバッティングと、高い守備力が評価され、2020年ドラフト3位で中日ドラゴンズから指名を受けた。
 

 
 高卒1年目から一軍での出場機会を得ると、翌2022年は62試合の出場で打率.248、12打点と一定の成績を収めた。
 
 ところが昨季は、遊撃守備で高い貢献度を誇った一方で、バッティングに大きな課題を残した。
 
 最終的に自己最多の114試合に出場してプロ初本塁打も放ったが、打率.187と低調な数字に終わった。
 
 今季は、開幕前に右膝の違和感で出遅れた龍空。一軍では同ポジションの村松開人や山本泰寛らが奮闘しており、このまま埋もれたくはないところだ。

砂田毅樹


投打:左投左打
身長/体重:180cm/80kg
生年月日:1995年7月20日
経歴:明桜高
ドラフト:2013年育成選手ドラフト1位

  
 2018年には70試合に登板した砂田毅樹。移籍2年目となる今季だが、一軍での出番は巡ってきていない。
  
 明桜高では甲子園出場は叶わなかったが、3年夏の秋田県大会で快投を披露し、育成ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズから指名された。
 

 
 プロ2年目の2015年6月に支配下登録を勝ち取ると、2017年は62試合、2018年は70試合に登板。2年間で計50ホールドポイントをマークするなど、フル回転の活躍を見せていた。
  
 しかし、翌年以降は浮き沈みの激しいシーズンが続くようになる。2022年は15試合の登板で防御率5.68に終わり、同年オフには京田陽太とのトレードで中日ドラゴンズに移籍した。
  
 移籍1年目の昨季は、開幕一軍入りしたものの、完全復活とはならず。同年は18試合登板で防御率4.61と安定感に欠ける成績に終わった。
  
 現在、チームの中継ぎ陣は強力だが、左腕の枚数が少ない印象。貴重な中継ぎサウスポーとして、戦力となっていけるか注目だ。

福永裕基


投打:右投右打
身長/体重:180cm/85kg
生年月日:1996年9月16日
経歴:天理高 – 専修大 – 日本新薬
ドラフト:2022年ドラフト7位

 
 昨季はルーキーながら97試合に出場した福永裕基。今季はレギュラー奪取を狙うシーズンだが、開幕は二軍からのスタートとなっていた。
 
 天理高では、3年夏の奈良県大会決勝で岡本和真(現:巨人)を擁する智弁学園高に敗れ、甲子園の土を踏めなかった。
 

 
 卒業後は、専修大で主将を務めるなど中心選手として活躍。社会人野球の日本新薬を経て、2022年ドラフト7位で中日ドラゴンズに入団。同年のドラフトでは12球団最後の支配下指名選手だった。
 
 「オールドルーキー」と呼ばれたように、プロ1年目からの活躍が求められた福永。その期待に応える、昨季は開幕スタメンに名を連ねた。
 
 同年は97試合の出場で打率.241、2本塁打、15打点とまずまずの数字を残した。
 
 さらに成績を伸ばしたい今季だが、主に田中幹也が二塁でのスタメンを張り、福永はファームで外野のポジションにも挑戦した。
 
 打撃面では3割を超える打率を維持し、4月25日に一軍昇格。左翼でスタメンの機会を得るなど存在感を示しているが、ポジション争いは熾烈を極めるだけに、攻守にさらなるアピールが必須となるだろう。

福谷浩司


投打:右投右打
身長/体重:183cm/93kg
生年月日:1991年1月9日
経歴:愛知・横須賀高 – 慶応大
ドラフト:2012年ドラフト1位

  
 プロ12年目を迎えた福谷浩司。今季はすでに一軍昇格を果たしたが、登板機会は限定されている。
  
 慶応大では1年秋から登板し、3年春には最優秀防御率(0.59)のタイトルを獲得。文武両道の右腕としても注目を集め、中日ドラゴンズからドラフト1位で指名を受けた。
 

 
 ルーキーイヤーは結果を残せなかったが、プロ2年目はブルペン陣の一角として活躍。72試合に登板して34ホールドポイント(2勝32ホールド)、防御率1.81と抜群の安定感を見せた。
  
 だが、翌年以降は不安定な投球が続く。先発に転向した2020年こそ14試合登板で8勝2敗、防御率2.64をマークしたが、その後は活躍が続かなかった。
  
 そんな中、今季はファームで好投を重ねて4月19日に一軍昇格。しかし、投手陣が充実しているチームだけに、少ないチャンスを活かさなければ、一軍での出番は減りそうだ。

 

 

 
【了】