◆ 「やっぱりそれも軸がしっかりしてるから」

 ソフトバンクは4月ラストゲームで楽天に8−0で完勝。打線は今季最多の14安打をマークし、投げては先発の有原航平が8回4安打無失点の快投で3勝目(2敗)を挙げた。

 ソフトバンク打線は2回、先頭の4番・山川穂高がリーグ単独トップとなる6号ソロをバックスクリーン左へ運び先制点を奪うと、その後も6番・川村友斗の二塁打などで好機を作り、7番・栗原陵矢の左犠飛で2点目。さらに二死二塁で、9番・三森大貴が今季初安打となる右前適時打を放ち3−0とリードを広げた。

 5回は3番・柳田悠岐の右越え3号ソロで4点目を加えたあと、再び三森の右翼線2点適時二塁打などで4点を追加。打線がつながり8回までに今季最多の14安打を記録した。

 開幕直後に右手人さし指の骨折で離脱していた三森は、28日(西武戦)の試合前練習時に右脇腹を痛めた牧原大成に代わり、同日に一軍再昇格。今季2度目のスタメンで3安打3打点と存在感を示しチームの7連勝に貢献した。

 4月30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』の番組MCを務めた高木豊氏は、「山川が打つ、柳田も打つ。もう話にならんすよ。止めようがない」とソフトバンク打線の破壊力に感嘆の声。さらに「牧原がいなくなって三森、周東が離脱したら川村。出てくる出てくる」と、上述の三森に加え、家庭の事情で4試合欠場した周東佑京の穴を埋める活躍を見せた川村にも改めてスポットを当てた。

 解説者として出演した坂口智隆氏は、現状のソフトバンク打線について「やっぱりそれも軸がしっかりしてるので、周りは自分のプレーを考えて打席に入れる」と分析。3番・柳田、4番・山川、5番・近藤健介のクリーンアップの安定感が相乗効果を生み出しているとし、脇を固める選手たちについても「みんな結果を出しているので層が厚いなと感じる」と、首位を快走するチーム状態の良さについて言及した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』