来日2年目だが、さらに飛躍する可能性を秘めているノイジー

 常に全力プレーを見せるシェルドン・ノイジーが勝負の2年目を戦っている。

「しっかり勝ち続けていけるように、自分もチームの勝利に貢献したいと思っている」

 開幕の巨人戦(東京ドーム)で左翼でのスタメン出場は、ノイジーではなく前川右京だった。今年はポジションを与えられるシーズンではない。若手台頭とともに、外国人の出場機会は減少する。

 ノイジーにとっては背水の年とも言え、ライバルと競いながらチャンスをモノにしたい。開幕2戦目は六番・左翼で先発出場し、チームは敗れたが相手投手のフォスター・グリフィンから二塁打を放ってアピールした。

 4月5日ヤクルト戦(神宮)で今季1号本塁打をマークするなど上昇の兆しはあるが乗り切れない状況が続いていが、24日のDeNA戦(横浜)から6試合連続安打。30日の広島戦(マツダ広島)では3安打猛打賞で6対1の勝利に貢献した。

 当初、ノイジー獲得に至った際の評価は「パワーに欠けるが、すべてに平均以上の選手」というものだったため、1年目の成績は織り込み済みだった。阪神2年目のプレーが保障されたのは「伸びしろ」を期待されたからだった。岡田彰布監督も「ロッテのポランコにしても2年目で本塁打王を獲ったから、その可能性もあるよ」と飛躍を強調していた。

 1年前も4月より、5月のほうが打率は高くなったが、夏場は成績が下がって、その後で上昇するというバイオリズムだった。

 5月1日現在、打率.304、1本塁打、6打点。このまま上昇曲線を描いて、本格化以下となるか楽しみだ。

写真=BBM