5月13日、「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022−23」クォーターファイナル第1戦が行われ、西地区4位の広島ドラゴンフライズが東地区1位の千葉ジェッツとアウェーで対戦。試合後に、カイル・ミリングヘッドコーチ、辻直人、佐土原遼がインタビューに応じた。

 広島は、今シーズン9割に近い勝率を叩き出した千葉Jに対し38−37と1点リードで前半を折り返す。第3クォーター、広島は、千葉Jに連続得点で逆転を許したが佐土原を中心に得点し、3点ビハインドに抑え最終クォーターを迎える。試合残り30秒、70−70と同点の展開でケリー・ブラックシアー・ジュニアが得点に成功し逆転。そのまま逃げ切った広島が72−70で千葉Jとの第1戦を制した。

 東地区1位の千葉Jに対し、大事な初戦を白星で飾った広島。試合内容についてミリングHCは、「タフなゲームになると思っていた。第1クォーターで良いスタートができ、それで自信がついて良いプレーをすることができた。第3クォーターでは重い時間帯もあったが、ベンチメンバーの選手たちが補ってくれた。チーム全員を誇りに思うし、素晴らしい試合だった」と会見で語った。

 この試合13得点2リバウンドをマークした辻は、「CS経験者が多くないチームなので、プレーで引っ張っていきたいという思いがあった」と試合前の心境を明かした。自身の活躍については、「3ポイントシュートを出だしで決められたのが良かった。ゲームの流れもあるが、マークを引き付けることで味方を活かすことができる。自分自身我慢しながら、今日は空いたら撃つと決めていた」とプラン通りのプレーができたと話し、「なかなか強豪相手に2連勝できていないが、今日以上に明日はハードに戦っていきたい」と次戦への意気込みを述べた。

 要所での得点に成功し、勝利の機運をもたらした佐土原は、「今日の試合は良いスタートを切ることができて、自分たちの思い描いていた入りができた」と手応えを明かしたうえで、「スタッツを見ても分かるように、リバウンド数やターンオーバー数を修正して明日の第2戦に臨みたい」とチームの課題についても述べた。

【動画】QF第1戦、広島が2点差で優勝候補の千葉Jに勝利!