アルバルク東京は第32節の結果により、「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24」クォーターファイナルのホーム開催権を獲得。ポストシーズンは有明コロシアムが本拠地となるため、国立代々木競技場 第1体育館での試合は残り3試合となった。今節は第27節の千葉ジェッツ戦以来となる国立代々木競技場 代々木第1体育館に戻り、再び千葉Jと顔を合わせる。A東京が10勝差でリードするものの、今シーズンの対戦成績は1勝2敗。アウェーの千葉Jにとってもチャンピオンシップ出場へ負けるわけにはいかず、レギュラーシーズン最後の対決は両軍ともに一戦必勝で白星を目指す。

 第27節の対戦は、A東京が初戦を81−62で制した。しかし、第2戦は最後までもつれる好ゲームの末に1点差で千葉Jがリベンジ。A東京は2試合を通じてリバウンド争いで主導権を握ったが、合計30個を数えたターンオーバーが課題に残った。対する千葉Jは、前回対戦時ではリバウンドに加え、3ポイントシュートが振るわず。第1戦では23本中3本の成功、第2戦は23本中5本の成功だった。

 互いに前回からの修正が求められるなか、今節は両チームを支えるベテランポイントガードに注目したい。A東京の橋本竜馬と千葉Jの西村文男だ。豊富な経験値を誇る両選手には、チームに安定感をもたらすことはもちろんのこと、1本のシュートやパスで流れを変え、さらには勢いを与える気迫のこもったプレーで殊勲の活躍を見せてほしい。

 宇都宮ブレックスは第18節から積みあげた連勝が「21」でストップ。仕切り直しとなる今節のホームゲームは仙台89ERSを迎え撃つ。今シーズンの対戦では3試合すべてで快勝を収めているが、前節は比江島慎が2試合連続で欠場。オフェンス面では先発が予想される鵤誠司のゲームメイクに加え、村岸航、四家魁人がステップアップできるかがポイントになりそうだ。一矢報いたい仙台は、前節の試合で今シーズン最多となる15得点をマークしたヤン ジェミンに期待がかかる。

 ファイティングイーグルス名古屋にとって、チームの命運を左右する一戦になるかもしれない。今節で激突する川崎ブレイブサンダースを1勝差で追っており、もし負ければチャンピオンシップ出場が遠のく可能性もある。ホームの声援を力に変え、名古屋市枇杷島スポーツセンターでの大一番をものにできるか。高い守備力を発揮して勝利するには、5試合連続でスタメンに名を連ね、いずれも2ケタ得点を挙げているトーマス・ウィンブッシュを抑えることが必要不可欠だ。

 長崎ヴェルカvs広島ドラゴンフライズは、今シーズン最初で最後となるシーハットおおむらでの開催。前節の長崎は、敵地で佐賀バルーナーズとの競り合いを制して2連勝を飾った。今節の試合に勝てば、開幕節から2節に記録したとき以来の3連勝。リーグトップの数字を残すスティールを武器に、ディフェンスからファストブレイクポイントを伸ばして勝利を手繰り寄せたい。小針幸也と馬場雄大がけん引役となれるか。

文=小沼克年

■B1第33節試合日程
・茨城ロボッツvs秋田ノーザンハピネッツ(@アダストリアみとアリーナ)
4月17日(水)19時5分〜

・群馬クレインサンダーズvsレバンガ北海道(@オープンハウスアリーナ太田)
4月17日(水)19時5分〜

・富山グラウジーズvsサンロッカーズ渋谷(@富山市総合体育館)
4月17日(水)19時5分〜

・三遠ネオフェニックスvs信州ブレイブウォリアーズ(@豊橋市総合体育館)
4月17日(水)19時5分〜

・シーホース三河vs横浜ビー・コルセアーズ(@ウィングアリーナ刈谷)
4月17日(水)19時5分〜

・ファイティングイーグルス名古屋vs川崎ブレイブサンダース(@名古屋市枇杷島スポーツセンター)
4月17日(水)19時5分〜

・京都ハンナリーズvs島根スサノオマジック(@かたおかアリーナ京都)
4月17日(水)19時5分〜

・大阪エヴェッサvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@エディオンアリーナ)
4月17日(水)19時5分〜

・長崎ヴェルカvs広島ドラゴンフライズ(@シーハットおおむら)
4月17日(水)19時5分〜

・宇都宮ブレックスvs仙台89ERS(@日環アリーナ栃木)
4月17日(水)19時25分〜

・アルバルク東京vs千葉ジェッツ(@国立代々木競技場 第1体育館)
4月17日(水)19時35分〜

・琉球ゴールデンキングスvs佐賀バルーナーズ(@沖縄アリーナ)
4月17日(水)19時35分〜