4月16日(現地時間15日、日付は以下同)、「パリ2024オリンピック」に向けたバスケットボール男子アメリカ代表ロスター12名のうち11名が内定したと、複数の現地メディアが報道した。一夜明けた17日、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者や『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者の報道によれば、ロスターに残った最後の1枠はカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)に内定した模様だ。

 USAバスケットボールのマネージングディレクターを務めるグラント・ヒル氏は、この数日間にロスター入りしたほぼすべての選手と会い、オリンピック出場の意思を確認してきたと報じられている。16日の時点でレナードの加入が確定的ではなかったものの、翌日に関係者をとおしてレナードの意思を確認できたため、今回の報道に至っているという。

 クリッパーズでプレーするレナードは、今シーズン68試合に出場し、平均23.7得点6.1リバウンド3.6アシスト1.6スティール0.9ブロックを記録。レギュラーシーズンを51勝31敗で終え、ウエスタン・カンファレンス4位、パシフィック・ディビジョン1位でプレーオフ進出を決めたクリッパーズをけん引している。

 レナードにとっては今回がオリンピックデビューとなる。レナードはNBA2年目の2012年、ロンドンオリンピックのアメリカ代表とトレーニングで対戦するセレクトチームの一員としてプレー。2015年にはチームUSA候補の一員としてトレーニングキャンプに参加し、以降も代表候補として何度も名前は挙がってきたものの、ケガのタイミングなどが重なり、オリンピック出場メンバーに名を連ねたことはない。前回大会にあたる東京オリンピックにおいても、パンデミックの影響で開催が1年後ろ倒しになった中で直前まで出場意思を公言していたものの、最終的にメンバー入りすることはなかった。

 一方、レナードは手術で修復した右膝の炎症によりレギュラーシーズン最後の8試合を欠場。今後はプレーオフを戦い抜かなければならないだけにケガが不安要素として残るが、健康体を維持し今夏こそはオリンピックデビューを目指す。

 今回内定が報道されたアメリカ代表のロスターは以下の通り(チーム名は略称、並びはファミリーネームのアルファベット順)。

◆■パリ五輪のアメリカ代表入り内定と報じられた11選手

バム・アデバヨ(ヒート)
デビン・ブッカー(サンズ)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
アンソニー・デイビス(レイカーズ)
ケビン・デュラント(サンズ)
アンソニー・エドワーズ(ウルブズ)
ジョエル・エンビード(シクサーズ)
タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)
ドリュー・ホリデー(セルティックス)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
カワイ・レナード(クリッパーズ)
ジェイソン・テイタム(セルティックス)