B1西地区の長崎ヴェルカは5月13日、前田健滋朗ヘッドコーチが契約満了となり、退任することを発表した。

 前田HCはトヨタ自動車アルバルク(現:アルバルク東京)でアシスタントコーチとして指導者のキャリアをはじめ、オーストラリアや秋田ノーザンハピネッツでもアシスタントコーチを経験。2021−22シーズンに長崎のアソシエイト・ヘッドコーチへ就任し、2022−23シーズンからヘッドコーチとしてチームの指揮を取った。

 長崎にとってBリーグ参戦3年目となった昨シーズンは、Bリーグ史上最短となるB1昇格へと導いた。初めてB1で戦った今シーズンは開幕4連勝と好スタートを切るが、中盤に敗戦が続き、最終的にレギュラーシーズン27勝33敗の西地区6位という結果になった。

 前田HCはクラブを通じて次のようにコメントした。

「長崎ヴェルカを取り巻く皆さま。いつも長崎ヴェルカへのご支援、ありがとうございます。この度、創設から3年間お世話になった長崎ヴェルカを退任することになりました。共に歩ませていただいた、パートナーの皆さま、行政の皆さま、そして、ファン・ブースターの皆さま。どんな時も支えていただき、ありがとうございました。2022−23シーズンからはHCとして、経験のない未熟な私に、大きなチャンスをいただけたこと、大変感謝しております。B2での優勝、B1での30勝を達成することができず、最高の景色を見ることができなかったことは、非常に悔しい気持ちでいっぱいです。しかし、皆さんと共に目指した時間は、かけがえのない時間となりました。最後に、3年間ハードワークをした選手、スタッフ、事業部の皆さま、本当に助けていただき、ありがとうございました。 長崎ヴェルカを通して、長崎がさらに盛り上がることを祈念しております。3年間ありがとうございました!!」