DDTプロレスが3月30日、神奈川・横浜ラジアントホールで「April Fool 2024 TOUR in YOKOHAMA」を開催した。4月7日の後楽園ホールで勝俣瞬馬が保持するDDT EXTREME王座に挑む、チーム・ノアのHi69(プロレスリング・ノア)が心理戦を仕掛けて最初で最後の前哨戦を制し、王座奪取を宣言した。

 大会開始前には公開調印式が行われ、勝俣は王者の権利で、ルールを「開運!!痛みを呼ぶサバイバル凶器(おみ)くじ大決戦」と指定。これは各コーナーが“凶器くじ”と化し、引いて出た凶器を使用することが可能。凶器くじのなかには両選手が使用したい凶器が入れられるというもので、ロープエスケープ、場外カウントはなし。
Hi69は「ルールはハードコアマッチですが、今日を含め、4・7後楽園は紳士で大人なプロレスでベルトを獲りたいと思います。そしてプロレスリング・ノアにこのベルトを持って帰りたいと思います」と発言。

 勝俣は「7年前のノアさんのジュニア・タッグリーグ戦で戦って以来の試合になります。僕はめちゃくちゃワクワクしています。ただ、このEXTREMEに興味をもってくれて挑戦してくれましたけど、ハードコアマッチ、そんな簡単にはさせません。この凶器くじ大決戦。運も味方にしないと勝てません。なので、2024年今年一発目、大吉引いてるんで。運が味方してくれると思ってます。楽しい楽しいDDTらしいハードコア、よろしくお願いします」と応じた。

 この日、勝俣はイルシオンと組み、Hi69はヤス・ウラノとのK-DOJO同期タッグで出陣。のっけから場外戦となり、Hi69は勝俣を鉄柱にブチ当てる。Hi69はセカンドロープを利してのムーンサルトプレス、イスの上へのパイルドライバーで勝俣を攻める。勝俣も延髄斬り、デスバレーボムで反撃。Hi69がイルシオンにトランスレイヴを叩き込むも、勝俣がカット。ならばと、Hi69は勝俣の必殺技ととのえスプラッシュと同型のストゥーカスプラッシュを投下して、イルシオンから3カウントを奪取。

 調印式での発言とは相反するファイトぶりだったHi69は「大人のプロレスなんて、クソ食らえ! 最高におてんばなプロレスして、そのベルトを獲ってやる」とマイク。

 バックステージでHi69は「俺はなんもアイツに恨みなんかない。ただアイツが持ってるベルトをおてんばなプロレスで巻きたいと思います。おてんばなプロレスが大人のプロレス。わかるかな? 31歳とかじゃ、わかんないだろうな」と不敵な笑み。

 勝俣は「調印式から調子狂わされた。紳士な大人なプロレス、信じてしまった自分が詰めが甘かった。最後、“おてんばなプロレスでやろうぜ”って言ったよな。Hi69選手はこのベルトに興味があるのか、勝俣瞬馬に興味あるのか? 答えは当日しかわからない。おてんばなプロレスやろうじゃないか。俺だっておてんばで元気な勝俣瞬馬だ。今の俺は負ける気しない。アンタを超えてやるよ。あのとき超えられなかったアンタに借りを返してやる」と王座死守を誓った。