アイティフォーは4月23日、同社の審査支援システム「SCOPE」、個人信用情報照会システム「MICS2.0」、延滞債権管理システム「TCS」が、家賃保証会社のCasaで稼働したと発表した。アイティフォーにとって、大手家賃保証会社では初のシステム導入となる。
 Casaは、基幹システムの老朽化や業務の非効率性といった課題を次世代プラットフォームの構築により解決することで、DXの推進と社内業務の業務効率化推進による新たな働き方の実現を目指していた。アイティフォーが提案した、審査業務を支援するSCOPE、個人信用情報を取得するMICS2.0、債権管理業務を支援するTCSは、いずれも金融業界・ノンバンク業界で多くの導入実績がある業務パッケージシステム。これらを組み合わせることにより、属人的となっていた業務の平準化、手作業の削減など、業務効率化に寄与するソリューションであると判断し、今回の採用となった。
 Casaでは、SCOPEを用いて家賃保証審査を行う。SCOPEに登録された審査データは基幹システムへと連携される。督促では、督促データが基幹システムからTCSへ連携される。Casaは、架電やSMS、文書出力などTCSが適切に振り分けたコンタクトチャネルに応じて効率的に督促業務を実施することが可能となる。
 これにより、審査業務ではSCOPEが発するアラートの有無など審査基準が明確となること、自動化されることから、審査・回答が迅速化され、管理会社や家主、契約者の利便性の向上が見込める。また、督促業務では顧客接点の振分が最適化され、適切な時期と手段による督促が可能になり、督促業務が省力化される。これらの効率化によって人員配置の最適化が実現し、人的資源を新規事業の創出にあてられるとともに新しい働き方の実現が期待されている。