チューリッヒ保険会社は5月22日に、毎日2時間以上SNSを利用している18歳〜26歳未満のZ世代を対象に実施した、「Z世代の環境意識とチル消費に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、2月7〜13日の期間に行われ、1009名から有効回答を得ている。

●気候変動やCO2排出問題に危機意識


 調査対象者に、環境問題に対してどの程度危機意識を感じているかを尋ねたところ、「非常に危機感を感じている」が15.1%、「やや危機感を感じている」が47.1%となった。
 環境問題に対して「非常に危機感を感じている」「やや危機感を感じている」と答えた人に、危機意識を感じている環境問題を尋ねた質問(複数回答)では、「気候変動」(63.2%)がもっとも多く、以下「CO2の排出問題」(56.3%)、「森林破壊」(48.3%)が続いている。
 同じく、環境問題に対して「非常に危機感を感じている」「やや危機感を感じている」と答えた人に、環境問題に危機意識を持ったきっかけを尋ねたところ、「テレビ」(38.9%)が最多となり、「学校の授業」(28.7%)、「SDGsが注目され始めてから」(11.0%)がそれに続いた。
 そのほか、環境問題に危機意識を持ったきっかけを自由に答えてもらった質問では、「夏の暑さが年々ひどくなっているのを感じたため」「動物園で絶滅危惧種をみたこと」といった回答が寄せられている。
 日常生活の中で、環境や自然について意識する瞬間がどの程度あるかを尋ねたところ、「非常にある」が13.2%、「ややある」が44.3%となった。
 日常生活の中で、環境や自然について意識する瞬間が「非常にある」「ややある」と答えた人に、どのような瞬間に環境や自然について意識するかを、具体的に答えてもらった質問(複数回答)では、「環境問題に関するニュースや記事を見たとき」(68.4%)がもっとも多く、以下「ゴミの分別を行うとき」(39.1%)、「海や川に行ったとき」(34.3%)が続いている。
 そのほか、日常生活の中で環境や自然について意識する瞬間について、自由に答えてもらったところ、「自然災害や異常気象」「バイトで食品を捨てるとき」といった回答が寄せられた。
 日常生活の中で、環境や自然について意識する瞬間として「山に行ったとき」と答えた人に、山に行った際はどのようなアクティビティを行うかについて、当てはまるものを選んでもらった質問(複数回答)では、「自然探索」(58.1%)が最多となり、以下「キャンピング」(37.6%)、「サイクリング」(34.2%)が続いている。
 同じく、日常生活の中で、環境や自然について意識する瞬間として「山に行ったとき」と答えた人(山に行った際に行うアクティビティについて「わからない/答えられない」を選んだ人を除く)に、自身が思う山や森林の魅力を尋ねたところ(複数回答)、「日々のストレスを発散することができる」(63.4%)がもっとも多く、「チルを感じることができる」「感動的な風景や自然を味わうことができる」(どちらも60.7%)がそれに続いた。
 そのほか、自身が思う山や森林の魅力を自由に答えてもらった質問では、「空気が澄んでいる」「さまざまな貴重な動植物を見られる」といった回答が寄せられている。