フィリップスは、メンズグルーミング市場の拡大に対応した体毛ケアの新製品「オールインワントリマーキット5000シリーズ」(以下、5000シリーズ)と光美容器の「ルメア光美容器8000」(以下、ルメア8000)の2機種を4月17日に発売した。

●体毛ケアを行っている10〜30代は約6割


 近年、男性の身だしなみに対する意識は高まっており、メンズグルーミング市場は拡大傾向で推移している。フィリップスによると、ヘアカッターやボディーグルーマー、ヒゲトリマーなどグルーミング製品の出荷金額は2023年で約136億円。市場は12年前から170%拡大しているという。
 一言で体毛ケアといっても、髪はもとより手足や脇、ヒゲ、鼻、耳と部位はさまざまだが、フィリップスの調査では10〜30代の男性で体毛ケアをしている人の割合は約60%。ケアをする理由では「身だしなみ」や「清潔感」が最も多くなっている。
 また、目指したい体毛の状態としてはツルツル派が52%で、整える・スタイリング派が48%とほぼ二分していることが分かった。
 体毛ケアをしている人のうち、ケアに使用している器具はカミソリが51%で半数を占めているが、カミソリによる肌荒れや肌の悩みがあると回答したのは6割超の64%だった。
 同社では体毛ケアニーズが増加している背景とケアの実態を受けて、ツルツル派と整える・スタイリング派のそれぞれに適した製品を新たにメンズグルーミング製品のラインアップに追加したというわけである。

●整える派に最適なオールインワントリマーキット5000シリーズ


 体毛を整える派に向けた製品が5000シリーズだ。トリマーという製品名のとおり、本体に搭載している刃で体毛を残しながらカットして、好みの長さに整えることができる。
 5000シリーズには同社がシェーバーで培ってきた技術が導入されている。刃には自動研磨システムが採用され、常に鋭い切れ味を持続するためオイル差しが不要だ。毎秒125回ヒゲの密度を感知して、ヒゲの濃さに合わせてパワーを自動で調節するヒゲ密度感知システムも搭載している。このシステムはヒゲだけでなく体毛全般に対応しているとのことだ。
 また、本体は23年に発売したシェーバーの5000Xシリーズで採用し、好評を得た自立スタンドタイプとなっている。本体を立てて置けるので保管場所を選ばず、肌と触れる面が設置しないので衛生面でもプラスという仕様だ。
 同製品には全身の体毛ケアに適した11個のアタッチメントが付属している。このアタッチメントのうち、ヒゲのトリミングでは1mmと2mm、3〜7mmと長さに合わせた3タイプがあり、髪用でも同様に9mm、12mm、16mmの長さに揃えられる3タイプが同梱されている。
 手入れの面ではIPX7防水仕様により、水ですすぐだけで本体の丸洗いが可能。約1時間の充電時間でフル充電時の使用時間は約120分だが、急速充電にも対応しており、約5分間の充電でトリミング1回分が使用できる。

●ツルツル派には新色のルメア光美容器8000


 体毛ケアでツルツル派に向けた製品がルメア8000だ。光美容器のルメア自体はこれまでも販売されてきた製品で、今回は男性向けにシルバー色を追加し、8000としてリニューアルしたものである。
 光美容器は、光の照射でムダ毛を目立たなくする。初回の照射後、わずか3回で最大92%のムダ毛が目立たなくなり、なめらかな肌が続くという。
 搭載されたSmartSkinセンサーが肌の色を検知し、肌色に適した光の強さを推奨。5段階の照射レベルが選べる。また、連続照射ができ、わずか8.5分のスピードで両ひざ下の手入れが完了する。使用開始からの2カ月は2週間に1回の使用で、2カ月が過ぎたら4〜8週間の間隔で使用する。
 顔、ボディー、デリケートゾーンに適用でき、それぞれの部位に合わせて顔用、からだ用、ワキ・ビキニライン用の三つのアタッチメントが同梱されている。
 フィリップスでは、新製品2機種にボディーケアを自分らしくという思いを込めたという。一人一人が自分らしく、心地よいというコンセプトの両機種を店頭で触れてみよう。