プロレス界で栄光を築き上げながらも相次ぐ悲劇によって、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったフォン・エリック家が辿った壮絶な道のりを描く『アイアンクロー』が、2024年4月5日(金)より全国ロードショーされます。

厳しすぎる父親と兄弟たちの絆

“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とし、1960〜70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げたアメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。そんな父の絶対的な権力の下でプロレスの道を選び、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話をもとにした衝撃のドラマが『アイアンクロー』です。

(c) 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.
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 元AWA世界ヘビー級王者である“鉄の爪”フリッツ・フォン・エリック(ホルト・マッキャラニー)に育てられた息子の次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)ら兄弟は、父の教えに従いレスラーとしてデビュー、“プロレス界の頂点”を目指します。

 ところが、デビッドが世界ヘビー級王座戦へ指名を受けた直後、日本でのプロレスツアー中に急死してしまいます。さらにフォン・エリック家はここから悲劇に見舞われることに。すでに幼い頃に長男ジャックJr.を亡くしており、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになります。その数奇な運命を長男ケビンの視点からドラマチックに描きます。

 長男ケビンを演じたザック・エフロンは本作への出演に当たって肉体改造を実施。本物のプロレスラーと見紛うほどの筋骨隆々な肉体を披露しています。元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアが指導を行った迫真のプロレスシーンなども見逃せないポイントです。

 監督はカルト教団による洗脳とトラウマを描いたデビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で絶賛を浴びたショーン・ダーキン。彼自身も子供の頃からプロレスに夢中で、フォン・エリック・ファミリーの悲劇に衝撃を受けた一人だったそうです。

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 プロレス界で栄光を築き上げながらも相次ぐ悲劇によって、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになったフォン・エリック家が辿った壮絶な道のりを描いた本作では、ハーレーのローライダーと思われるバイクが数ある悲劇の中の一つを引き起こす要因として登場しています。

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『アイアンクロー』は2024年4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショーです。