オノ・ヨーコと別居していた「失われた週末」と呼ばれるプライベートな日々に、ジョン・レノンがどこで、誰と、どんな生活を送っていたのかが明かされるドキュメンタリー『ジョン・レノン 失われた週末』が、2024年5月10日(金)より全国順次公開中です。
ヨーコとの「別離」が生んだ奇跡の日々
『ジョン・レノン 失われた週末』は、ザ・ビートルズのファンには周知の事実ながら、本当の事情はよく知られていない、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれるプライベートな日々に、ジョンがどこで、誰と、どんな生活を送っていたのかが50年の時を経て明かされるドキュメンタリーです。
ジョンとヨーコの個人秘書であり、プロダクション・アシスタントを勤めていた中国系アメリカ人、メイ・パン。本作は、ジョンがヨーコの強い希望でメイと過ごすことになった、1973年秋から75年初頭にかけての18カ月間を、メイ本人の証言によって描きます。
ジョンはこの期間、メイの助けを借りて、最初の妻シンシアとの長男ジュリアンと再会することができ、「失われた週末」という呼び名とは裏腹に、アルバム『マインド・ゲームス』や、エルトン・ジョンをゲストに迎え、全米シングルチャート第1位を獲得した「真夜中を突っ走れ」を含む『心の壁、愛の橋』、自らの原点に立ち返る名盤『ロックン・ロール』を創作。デヴィッド・ボウイやハリー・ニルソン、ミック・ジャガー、リンゴ・スターらとのコラボレーションや、ポール・マッカートニーとの久々の再会など、ビートルズ解散以降のソロキャリアのなかで最も多作で、商業的にも成功した時期を過ごしました。
ジョンの名曲の数々や貴重なアーカイブ映像、ジョンとメイが互いの姿をとらえたプライベートな写真、イラストの名手として知られるジョンが贈ったユニークな描写の数々をふんだんに紹介しながら、若き日のメイの目で見た素顔のジョン・レノンが生き生きと蘇る、ファンならずとも必見のドキュメンタリーです。
ジョン・レノンとバイクといえば、本作で描かれる期間の少し前、1970年前後にホンダの「モンキー」を所有していたことが有名かもしれません。その時期に共に暮らしていた息子のジュリアンと二人乗りしている姿をとらえた写真はとても微笑ましく、親子の絆を感じさせてくれます。
『ジョン・レノン 失われた週末』は、2024年5月10日(金)より角川シネマ有楽町、シネクイント、新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開中です。