1980年代から90年代にかけて一世を風靡したソニーのウォークマンを彷彿とさせる製品が、令和の世の中に誕生しました。
それが中国の音響機器メーカー「FiiO(フィーオ)」が4月26日に発売した「 CP13 」です。レトロでありながらも新しいデザインコンセプトを持たせた「復刻シリーズ」の第1弾と位置づけられています。
Fiioといえば、ハイレゾ音源などを再生できるデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の老舗。同社初となるポータブルカセットプレーヤーを開発するとは意外な展開ですね。

Fiio CP13(エミライ提供)

FiiO CP13は、今ではほぼ見かけなくなった「カセットテープ」のポータブルプレーヤーを、現代に蘇らせるべく「懐かしさだけでなく優れた品質」を追求して開発されました。付属するUSBケーブルで充電可能な内蔵バッテリーは、約13時間の連続再生を可能にしています。
ボディはアルミニウム合金製ダブルカラーケースを採用。ブラック&ホワイト、ブルーの2色をラインアップし、それぞれのキーカラーを使った専用ケース(別売り)も用意しています。
一方で注意点もあり、 公式サイト によると、対応しているのはノーマルテープのみ。高音質といわれるハイポジションやメタルテープには対応していないとのことです。
またテープの収録時間も60分以内となっており、「60分を超える長時間テープは大変薄く伸びやすいため、メカに巻き込まれる」恐れがあるそうです。

Fiio CP13(エミライ提供)

Fiio CP13(エミライ提供)

絶滅寸前だったカセットテープですが、サブスクが普及した近年になって、その独特な音質や存在感から 再評価する声が高まっています 。
X(旧Twitter)では「このワクワクする感覚は久しぶりだ」「現行のカセットプレーヤーを手にしている!これが欲しかった!」「令和にポータブルなカセットプレーヤーは激アツ」などと、すでに手に入れたという声や令和に新機種が登場したことに感激する声が見られました。

Fiio CP13(エミライ提供)