「年越の大祓」や初詣のために、神社やお寺に参拝に行く人が増える年末年始。
そんな年末に差し掛かる12月27日、京都の和紙製品メーカー「 谷口松雄堂 」(京都市南区)の公式X(旧Twitter)が、「神職さんからのお願い」を投稿。
おみくじの結び付けに関するマナーを呼びかけ、話題を集めています。

「おみくじを結ぶ際……」

「神職さんからのお願い」と切り出し、「おみくじを結ぶ際、おみくじ掛けがあるなら、そこに結ぶようにしてください」と呼びかけました。
その理由について、以下のように述べています。
「御神木などの木に結ぶと枝が傷む可能性があり、参拝者の多い神社では根元が踏まれて木が弱ります」
「おみくじ掛けは、境内の木を守るための設備なので、できればそちらを利用しましょう」
初詣では運試しを兼ねておみくじを引く人が増えるからか、「#拡散希望」のハッシュタグが付けられています。
投稿には、「気をつけたいですね」「またひとつ良いことが知れた」「意外と知らない人いるよね」など、たくさんの反響が集まりました。

BuzzFeedは投稿した「谷口松雄堂」に話を聞きました

おみくじ掛けにかけられたおみくじのイメージ画像(Getty Images)

「谷口松雄堂」は、御朱印帳や扇子を製造している和紙メーカー。 SNS担当のお竹さん に、今回の投稿について話を聞きました。
――今回の投稿は、「谷口松雄堂」公式サイトに掲載されている「かみかみコラム」の「 おみくじは木に結ばないで! 」を元にされていますよね。どのような経緯で、神職さんに話を聞いたのでしょうか?
日本人が大事にしてきた和の心。「谷口松雄堂」も先代が築きあげてきた伝統を大事にし、心豊かに、充実した日常を送ってもらいたいという思いで、商品作りをしています。
その中で、八幡神社(岐阜県養老町)の神職さんの堀田 尚宏(Hotta Naohiro)さんとご縁があり、紙と神を掛けて、“かみかみコラム”というブログを発信しています。
堀田さんに色々インタビューして、たくさんのことを教えていただき、それを記事にまとめています。 今回はお正月間近ということで、初詣についてお聞きして、お賽銭やおみくじついて教えてもらいました。
――和紙製品メーカーとして、破れず上手におみくじを結ぶ方法があれば教えていただけますか。
3分1の部分をおみくじ掛けに合わせて下の長い方をくるっと巻いて、その端を中心の部分に入れて折り目をつけてできあがりです。
おみくじ掛けが太い場合は折り目が付きにくい場合がありますが、巻き付けた紙はそんな簡単に解けませんので、くれぐれも引っ張らないようにしてください。

「谷口松雄堂」提供写真

「谷口松雄堂」提供写真

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「谷口松雄堂」は、今回の投稿の他にもおみくじや絵馬に関する投稿やコラムを投稿しています。

神社やお寺にお参りすることが増える年末年始。大切な御神木や設備を守るために、マナーを覚えておきたいですね!