愛猫を抱っこすることはできますか?なかには、抱っこが苦手なコもいるでしょう。しかし、かわいい愛猫だからこそ、抱っこしたい!と思う飼い主さんも多いですよね。今回は、猫が抱っこを嫌う理由と、抱っこに慣れさせる方法について、獣医師の田草川佳実先生に教えていただきました。

猫が抱っこを嫌がる理由とは?


猫は、体の自由が利かないことに身の危険を感じるため、がっちりと体を拘束される抱っこを苦手とするコが多いようです。飼い主さんの抱き方によっては、体勢が安定しないことを嫌がる場合もあります。

とくに、立ったままの人に抱き上げられるスタイルは、人の力んだ手や上から持ち上げられるのが怖いと感じるうえ、体が宙に浮いて不安定になるため、下りようとしてジタバタすることも。さらに、飼い主さんが逃げられないようにと猫の体を圧迫することで、嫌な気持ちが最高潮に達することもあるでしょう。

愛猫のためにできる対策とは?

長時間密着しての抱っこは難しくても、何かあったときのためにスムーズに捕まえられるよう、普段から猫を抱き上げる練習をしておくといいでしょう。苦手意識を助長しないよう、猫が嫌がってジタバタと動き出す前にそっと下ろすのがポイントです。

“一瞬抱っこ”の練習をしてみよう!

愛猫を抱っこに慣れさせるための、“一瞬抱っこ”の練習方法をご紹介します。

1.一瞬だけ猫の体を持ち上げる
猫の脇の下から胸元に手を入れます。そして、もう片方の手でお尻を支えるようにして20〜30cmほどふわっと持ち上げましょう。

2.元の位置に下ろす
3秒ほど持ち上げることができたら、ゆっくりと元の位置に戻しましょう。抱っこに慣れるまで1日に5回程度繰り返してみてください。

愛猫が抱っこを嫌がっていたら、抱っこの仕方を見直してみましょう。“一瞬抱っこ”の練習方法も参考にしてみてくださいね。

お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考・写真/「ねこのきもち」2024年2月号『猫の日記念Part2 対策するためにも、理由を知ろう! 猫の嫌いなこと10』
文/山村晴美
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。