猫がお腹を上に向けたまま寝転がる姿は「ヘソ天」と呼ばれ、猫の好きな仕草ランキングで上位に挙げられることも多いですが、通常はひとりでヘソ天をするのが一般的です。

ところが、XユーザーのゴンゾウR4(@R453374510)さんは、自宅で2匹の飼い猫が寄り添い合うようにヘソ天している姿を目撃。その様子を捉えた写真がこちらです。

寝転がっている2匹のうち右側にいる白猫ちゃんは、体をまっすぐに伸ばしたまま仰向けになるオーソドックスなヘソ天ポーズで、だらんとした手の角度や真上を向いたアゴから高い脱力感が伝わってきて、ヘソ天のお手本のような佇まいで爆睡中。一方、左側の黒猫ちゃんは上半身をやや斜めに傾けながら、似たような体勢のままヘソ天ポーズを決めているものの、目を開けたまま意味深な視線をカメラに送っています。

2匹の間には隙間がなくピッタリと寄り添い合っていて、まるで互いの体を支え合っているかのような絶妙なポジショニング。一般的にヘソ天は猫が自発的にやってくれるのを待つしかないポーズのため、多頭飼いをしているお家でもなかなか目にすることのできないレアシーンです。

写真に写っているのは、白猫のロイくん(生後8ヶ月)と、黒猫のロンくん(1歳2ヶ月)。2匹は普段から仲の良い関係なのだそうですが、どのようないきさつで一緒にヘソ天することになったのでしょうか。

飼い主さんに聞いてみると、初めは白猫のロイくんが遊び疲れて1人で寝ていたところ、その様子を見た黒猫のロンくんがススッーと横にやってきて、同じポーズで寝転がったのが写真の状況。ロイくんはよくヘソ天したまま寝る子なのだそうですが、ロンくんがヘソ天するのはかなり珍しいことなのだそうで、2匹がくっつき合ってヘソ天する光景を見たのは今回が初めてのことなのだとか。

気になるロンくんがヘソ天をした理由については、「私が寝ているロイくんを撫で撫でしていたので、自分もして欲しかったのかもしれません。」とのことで、飼い主さんに構って欲しくて同じポーズを取っていたとしたら……と想像すると、さらに微笑ましい光景に見えてくるシチュエーションです。

と言っても、この奇跡的な瞬間はそれほど長くは続かなかったようで、この後、飼い主さんは家事をするために別の部屋へと移動。数十分ほどして戻ってきた時にはすでに2匹の姿はなく、部屋の中を探し回ったところコタツの中で気持ちよさそうに寝ていたと言います。

飼い主さんの日常は、小4〜1歳まで男児4人の子育てに奮闘する日々。猫を初めてお家に迎え入れたのはまだ長男、次男、三男しかいなかった頃、散歩先で出会った瀕死の子猫を保護したことがきっかけで、残念ながらその子は助からず亡くなってしまったのだそう。その後、SNSで保護猫の里親募集を通じて巡り合ったのが、わんぱくな白猫ロイくんと、温厚な性格の黒猫ロンくん。

飼い主さん曰く、2匹はいつも四男と戯れ合いながら過ごしていることが多いのだそうで、「4人の子達に優しく、一緒に寝たりしている姿を見て日々癒されてます。五男坊、六男坊だと思って可愛がってます。」と、猫たちが兄弟のような存在であることを明かしてくれました。