飼い主さんにとってはショックな出来事ですが、世間の反応は違ったようで、虚無顔の写真がSNSのXへ投稿されると、3,500件を超えるリポストと3万件の”いいね”が発生するなど大反響。写真を見たユーザーさんからは「うちの猫も吸われている時に同じような顔をしている」というコメントや、「自分が仕事しているときの顔です」などのコメントが寄せられ、それを見た飼い主さんは「猫も人も大変だよなぁ」と思わず笑ってしまったのだそう。

一方、吸われて虚無顔になっていたウニちゃんは、飼い主さんに写真を撮られたまま5秒ほど経つと「あ、もういいんだね」といった顔をして、普通の表情に戻ってしまったという何とも事務的な対応ぶり。「吸わせてやったのだから自分の仕事は終わりました」的な気分だったのでしょうか。しかし、こうしたドライな反応もまた猫の魅力の一つであります。

黒猫のウニちゃんは、お喋りで甘えん坊なところもあるけれど、とにかく遊んでもらうのが大好きな活発な男の子。タイで暮らしている飼い主さんのお家では一年中ヤモリなどが出るため、一生懸命狩りをしたりしてお家を守ってくれる頼もしい猫ちゃん。お留守番をしている時は寝ていたり、家の中をパトロールをしたり、外の鳥を追い払ったりとそれなりに忙しく過ごしていると言います。

そんなウニちゃんが飼い主さんのお家にやってきたのは、まだ子猫だった頃で、トラブルに巻き込まれていたところを縁あって引き取ったのがきっかけ。

もうすぐ2歳になるほど大きくなった今では、飼い主さんにとって無くてはならない存在なのだそうで、「家の中で狩りをしてくれるのは本当に助かっていますし、毎朝この子が起こしてくれるので、休みの日でもダラダラせずに起きられるようになりました。この子との暮らしを守ることが仕事や掃除のモチベーションにもなっています。」と、一緒にいられる日常に喜びを感じている様子。

一方、猫を吸うことに関しては「もはや私にはやめられないことなので、衣食住を保障する代わりに『すまないね』という心持ちで、これからもめげずに吸っていこうと思います。」とユーモアたっぷりに語ってくれました。