八千代市の京成バラ園は、20日から開催するイベント「アリスのブルーミングカーニバル」で、これまで以上に「バラのテーマパーク化」を加速させる。キャラクターが出演するパレードを初導入するほか、昨年始まったライド型アトラクションを充実させる。“主役”のバラは開花が遅れているものの、童話の世界観を演出する仕掛けで幅広い層の来園を促す。イベントは6月16日まで。

 5〜6月はバラの最盛期で、同園では1600品種1万株が咲く。バラの開花はソメイヨシノの30〜40日後といわれ、今年は天候の関係で、ここ数年と比べて開花が遅れ、見頃は5月中旬以降になる見通し。

 イベントをPRするため18日に服部友則市長ら市の関係者を招いた内覧会が行われ、早咲きの「アーリーローズ」のほか、園内で新たに開く催しやアトラクションが公開された。

 目玉は初めて開催するパレード。ルイス・キャロル原作の童話に着想を得た双子のキャラクター「ディーとダム」や、市内で活動するダンサーが園内をにぎやかに行進する。5月25日、6月1、8、16日の午後1時15分から20分間を予定している。

 イベント期間中の土日祝日は不定期で、ディーとダムと触れ合える「グリーティング」を開く。大人の背丈を超える巨体ながら、器用にサインしたりピアノを演奏したりして来園者を楽しませる。

 昨年春に始まった英国風のレトロカーを模した乗り物のアトラクション「アリスツアーズ」はエリアを拡大。放置されたサーカステントに迷い込み、ドラゴンと遭遇する物語が体験できる。

 これまで同園は造花で彩られた回転木馬やカラフルなオブジェを設置するなど、テーマパーク化を図ってきた。諸川良太社長は「バラの観賞だけではなく、見て食べて乗って楽しんでもらえるコンテンツを増やした。バラの彩りと香りに包まれて、ワクワクするひとときを楽しんで」と来園を呼びかける。

 開園時間は午前9時〜午後6時(入園は午後5時半まで)。入園料は高校生以上1800円、小中学生500円。アトラクションや展示は別料金。