成田空港会社の2023年3月期の連結決算は、新型コロナの影響で3期連続の赤字となったものの、水際対策の緩和で航空需要が回復したことなどから赤字幅は縮小しました。

 空港会社によりますと2023年3月期の連結決算は、純損失が502億円で3期連続の赤字となりました。

 しかしながら水際対策の緩和を受け、航空旅客数が前年度を大幅に上回ったことなどから、赤字幅は22億円縮小しました。

 売上高にあたる営業収益は、前年度から58%増の1313億円で2期連続の増収となりました。

 また、2023年度の業績予想については、国際線の回復傾向に加え、中国から日本への海外旅行制限措置の緩和などを想定し、営業収益2006億円、純利益6億円の、4期ぶりとなる黒字の見通しを示しました。

 田村明比古社長は5月25日の会見で、「3期連続の赤字だが、回復にむけた歩みは進むことができた。今年度はぜひ黒字転換したい。」と話しました。