千葉県松戸市の高齢女性が総務省の総合通信局の職員を名乗る男らから、現金約2億5000万円をだまし取られたことがわかりました。

 警察によりますと、2023年11月から2024年1月にかけて、松戸市に住む75歳の女性に総務省の総合通信局や警察などの職員を名乗る男らから、「あなた名義の携帯電話が不正に使われ、被害届が出ている」などと電話がありました。

 話を信じた女性は犯人の指示でネットバンクや仮想通貨の取引口座を開設し、複数回にわたって現金合わせて約2億5千万円を仮想通貨に交換し、指定された仮想通貨口座に振り込んだということです。

 警察をかたる男と突然、連絡が取れなくなったことを不審に思った女性が3月11日、警察に通報し被害が発覚しました。

 警察によりますと、県内の電話de詐欺の1人当たりの被害額としては、過去5年間で最高だということで、警察は詐欺事件として捜査を進めるとともに、自宅の固定電話を留守番電話に設定するなど注意を呼びかけています。