千葉県流山市が2025年度末で廃園する方針を示している、市立幼稚園について、保護者らが方針の見直しを求め市議会に提出した陳情書が3月19日、採択されました。

 「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園」は、流山市唯一の市立幼稚園ですが、園児数が定員割れし、減少傾向にあるのに加え、物価高騰の影響で運営費が増加傾向にあることなどから、市は2025年度末に廃園する方針を固めていました。

 一方、19日まで開会していた定例市議会では、保護者などからの廃園方針の見直しを求める陳情書が出され、常任委員会ではこの陳情書を「採択すべき」と結論付けていました。

 閉会日の19日の市議会では、この陳情書について3人が採択、1人が不採択の立場で、討論を行いました。

 そして採決では、賛成多数で陳情書は採択されました。

 議会事務局によりますと、陳情書には法的な拘束力はありませんが、採択された陳情を受け市がどういう対応を取っているかを、次の議会の初日に報告するのが通例になっているということです。

 議会閉会後、取材に応じた井崎義治市長は、次のように述べました。

流山市 井崎義治 市長
「住民からの陳情なので、それは重く受け止めている。(廃園するかしないか)どちらにするかとかは、これから検討していくことになると思う。今後の方向性をできるだけ早くまとめて市民に公開し説明を丁寧にしていきたい」