交通事故で息子を亡くした母親が4月17日、千葉県船橋市の中学校で講演し、事故の悲惨さや命の尊さを訴えました。

 高田香さんは、2016年2月、東京都足立区で当時小学1年生の長男 謙真くんを下校中の交通事故で亡くしました。

 謙真くんは、青信号で横断歩道を渡っているときに右折してきた前方不注意のトラックにひかれたということです。

 高田さんは講演で、わが子を守れず自責の念に駆られたという当時の心境や、周囲の励ましで深い悲しみを乗り越えた経験を語り、参加した生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。

 講演が終わると、代表の生徒たちによって謙真くんが大切に育てていたという朝顔の種を鉢にまいて、悲惨な交通事故の再発防止を願いました。

講演を聞いた生徒は―
「何も悪いことをしていないのに、トラックの不注意で亡くなってしまうのは悲しい出来事だと思った」

「青信号でも信号無視をしてくる車もいるので右と左を確認してから渡るよう気を付けていこうと思う」

講師 高田香 さん
「ニュースで毎日のように交通事故が流されていて、交通安全という言葉自体も当たり前になってしまっている。もう一度交通安全運動を盛り上げて、日本全国をもっと平和で安全にしたい」