TBS系で4月スタートの3ドラマ合同制作発表「TBS DRAMA COLLECTION 2024 SPRING」が6日、東京・赤坂で開催された。俳優長谷川博己(47)主演の日曜劇場「アンチヒーロー」(14日初回、日曜午後9時)、生見愛瑠(22)主演の火曜ドラマ「くるり〜誰が私と恋をした?〜」(9日初回、火曜午後10時)、川口春奈(29)主演の金曜ドラマ「9ボーダー」(19日初回、金曜午後10時、初回は15分拡大)。それぞれの豪華キャストが大集結した。

 殺人犯も無罪にしてしまう”アンチ”な弁護士を長谷川が演じる「アンチヒーロー」。常識を覆す逆転パラドックスエンターテインメントで、長谷川は「あまりいろいろしゃべれないんです。役作りには悩みました」と秘密多きダークヒーローぶりを説明した。それに対し、後輩弁護士役の北村匠海(26)は「長谷川さんは実はチャーミングで心配性」と明かした。

 さらに同僚弁護士役の堀田真由(26)も「この間、長谷川さんが『アンチヒーロー』のLINEスタンプを作りたいと言い出してました」と話すと、北村が「そのとき、長谷川さんは『先輩後輩でなく、友だちと思ってほしい』と言っていました」と、長谷川の気遣いを語った。

 「くるり〜」は記憶を失った主人公を生見が演じ、手元に残された男性の指輪を手掛かりに”運命の人”と”本当の自分”を探すラブコメミステリー。共演の瀬戸康史(35)、神尾楓珠(25)、宮世琉弥(20)との”四角関係”に生見は「近くで見られるので肌荒れに気をつけようと思ってます。(3人には)ツンデレだったり、(包み込むような)ブランケット男子だったりそれぞれの推しがあります」と紹介した。

 さらに生見は「(先月)誕生日を迎え、瀬戸さんからめんたいこをプレゼントされた」と告白。瀬戸は「本当に好きそうだったので」と答えた。ほかの2人に生見は「気持ちだけいただきました」。4人は仲が良く、瀬戸の「コジジ」など、ニックネームを付け合ったという。4人は主人公が記憶を失った原因や謎に包まれた宮世の役柄など「ミステリーとしても注目してほしい」とアピールした。

 「9ボーダー」は川口が木南晴夏(38)、畑芽育(21)と3姉妹を演じ、19、29、39歳の各年代ラストイヤーに自分の生きる道を模索するヒューマンラブストーリー。川口は「『9ボーダー』で今年の流行語大賞狙います!」と宣言した。

 畑は川口について「良い意味で野蛮。ワイルドでタフな女性。畳の部屋であぐらかいて弁当食べたり…」と明かした。川口は「野蛮ってそもそも良い意味あるの?」と反論したが、木戸大聖(27)には「あねご肌です」と評された。「3姉妹」はグループLINEを作ったが、川口は「ドラマ以外の情報ばかり流してます。ゴシップ好きなので」と笑わせた。

 制作発表の最後に日曜劇場出演が7年ぶりの長谷川は「現場が以前と違うなと実感しています。日本のドラマがすごくなっていくと胸を張りたい」と意気込みを語った。

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 「アンチヒーロー」の主人公を演じる長谷川の愛犬役で出演するゴールデンレトリバー・ミル(4歳)に物語について多くを語らない長谷川は「(ドラマの)キーマンなんです」とほのめかした。同僚弁護士役の堀田もミルの演技力に「NG出したところをみたことがない」と絶賛。長谷川の法律事務所のパラリーガル役の大島優子(35)も「事務所でのシーンではレギュラー並みにいます。カメラ目線ができる天才犬です」と”共演者”をたたえた。

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 「9ボーダー」で主演の川口、木南とともに3姉妹の三女役を演じる畑の誕生日(4月10日)を前祝いするバースデーサプライズが行われた。川口が締めのコメントを切り出すと思いきや「せぇーの!」のかけ声で会場の観衆も「ハッピーバースデー」を合唱。畑は「まさか! 撮影中にお祝いしてもらうのが目標でした」と大喜び。プレゼントを開封すると、「一味トウガラシ」の詰め合わせ。「私、辛いもの大好きで、現場にも一味を持ち歩いてます。これ、京都でしか手に入らないんです!」と”ダブル”で喜びまくった。