テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが7日、TBS局系情報バラエティ番組「サンデー・ジャポン」に出演。東京・新宿の歌舞伎町の女性たちに蔓延する“海外出稼ぎ”問題について、「歌舞伎町などにアジアから観光ビザで入って、(他国の女性たちが)同じことやってますよね?」と鋭く問いかけた。これに作家で、歌舞伎町の社会学を研究している佐々木チワワさんが「日本が先進国って言えるのかっていう状況になってしまっている」と苦言を呈した。

 番組では、歌舞伎町で、高収入をうたってスカウトから“海外出稼ぎ”をすすめられる女性たちを特集。ブローカーが仲介して密入国や不法就労でのトラブルが続発しているほか、一般の女性が海外渡航する際に、入国審査が厳しくなるなどの問題が話し合われた。

 佐々木さんは、ブローカーが海外出稼ぎの希望者に対し、事前にSNSの削除や入国審査の振る舞いを指南していると指摘。一方で、そうした「対策」をしていない一般の女性たちの方が、空港などで疑われやすいという話を紹介した。

 こうした海外での“性的サービス”問題の話のなかで、デーブは、一般の女性に対しての迷惑に理解を示しつつも、「昔から」として他国の女性が「歌舞伎町などにアジアから観光ビザで入って、同じことやってますよね?」と鋭く質問。スタジオでも「当たり前になってきている」という社会情勢を含めて、その深刻さについて議論された。