歌舞伎俳優中村勘九郎(42)、中村七之助(40)らが28日、東京・新宿の歌舞伎町で「新宿歌舞伎町大歌舞伎祭『大お練り&舞台挨拶』」に出席。ゴールデンウイークでごった返す中、人力車に乗って歓声を浴びながら約600メートルを練り歩いた。歌舞伎町でのお練りは歌舞伎史上初めて。

 勘九郎らは、東急歌舞伎町タワーのシアターミラノ座で上演される公演(5月3日〜26日)に出演。出演者の中村虎之介(26)、中村勘太郎(13)、中村長三郎(10)、中村鶴松(29)も参加し、神楽坂の芸妓(げいこ)10人、木やり14人と練り歩くと、沿道のファンから「中村屋!」「待ってました」と声が飛び交った。

 勘九郎は「お練りが無事に行われましたことを本当にうれしく思います」とファンや関係者らに感謝し、「今度は私たちが皆さま方にパワーをお返しする番です。誠心誠意、一生懸命心を込めて演じます」と誓った。

 七之助は、歌舞伎町のボウリング場で人生最高のスコアを出した際、集中し過ぎてデートだったことを忘れたのか「二度とその女性とはデートできなかった苦い思い出もございます」と明かして笑わせた。

 虎之介は「ちょっとギャルっぽい方が、(公演の)チラシを見て『やべー、マジ分かりやすそー』と言っていた。お客さまにも身近に感じてもらえる」と新たなファン層の獲得に期待を込めた。