女優福本莉子(23)とアイドルグループ「SixTONES」のジェシー(27)が、映画「お嬢と番犬くん」(小林啓一監督、2025年春公開)で初共演にしてW主演を務めることが15日、分かった。極道一家のお嬢と番犬のように彼女を守る過保護な若頭の物語で、映画やドラマに引っ張りだこの福本と、俳優としても活躍が目覚ましいジェシーの若手人気コンビが青春ラブコメディーに全力で挑む。

 漫画家・はつはるさんの人気同名コミックスを実写映画化。組長の孫娘であることを隠し、普通の高校生活を送ろうとするヒロイン・瀬名垣一咲(せながき・いさく)と、組の若頭で「番犬」として一咲を守るため、年齢を詐称し高校に裏口入学する宇藤啓弥(うとう・けいや)が織りなすストーリー。原作は18年12月から漫画雑誌「別冊フレンド」(講談社)で連載が始まると人気を呼び、現在累計発行部数310万部を突破し、アニメ化もされている。

 福本は「ヤクザの孫娘ということがバレたら、高校生活が終わる」と奮闘する一咲を、ジェシーはカッコいいけど危険な香りの漂う年上男子・啓弥をそれぞれ演じる。

 16年の第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得し、瞬く間に人気若手女優となった福本。映画やドラマで出演作が相次いでいるが、組長の孫娘の女子高生というキャラクターに「今まで演じたことない役柄でとっても驚きました」と明かす。「一咲ちゃんは普段の私とは違う雰囲気の女の子なのでその魅力をどう表現するのか正直不安もありますが、ジェシーさんや監督と相談しながら一生懸命頑張りたいと思います」と役作りについて話した。

 ジェシーはオファーを受け、原作を読みアニメも見たと言い「実写版で僕が啓弥を演じさせていただくということで興味ある人は見てもらい!興味ない人もぜひぜひじぇしじぇし見ていただけたらうじぇしーじぇす!」と得意のダジャレで猛アピール。グループ活動だけでなく、近年は映画やドラマで俳優としても活躍。啓弥を演じるにあたり「正解は無いと思っているので僕なりの表現で伝えていきたいと思います。文句は言わないでください笑笑」とらしさ全開で呼びかけた。

 原作のはつはるさんは「一咲役の福本莉子さん・啓弥役のジェシーさんをはじめとするキャストの皆さん、制作スタッフさんたちがどのように『お嬢と番犬くん』の世界をつくり上げてくださるのか、今からわくわくしております」、小池祐里佳プロデューサーは「可憐な守られヒロインのように見えて、実はしっかりした芯があり自分のために高校生活に挑む一咲。透明感があり凛とした強さを持つ福本莉子さんは、イメージにぴったりでした。そんな一咲だけに忠実な『番犬』である啓弥は、危険な香りがするのにどこか天然で憎めない魔性の男。自由奔放な言動でお茶の間を和ませながら、ライブではあふれ出す色気と本能に突き動かされるかのようなパフォーマンスで観客を魅了するジェシーさんは、啓弥そのものだと確信しています」とそれぞれコメントしている。